調和ある神政政治に到達せしめんとして、宇宙に自在を許された「天地根本大祖神」の御意志を知るのは、「天の御三體の大神」と「国万造主大神」(自在界における地の親神)のみで、その他の自在界諸神霊や限身界の人類は全く知らない。神霊と人類はその意慾の根本の出所を知らないため、ことごとく各自より発生するように思うようになった。「天照彦大神」を始まりとして初めて宇宙に出現した司配慾と恋愛慾を、諸神霊は各々自らの意志によって想起したように思っているが、諸神霊の不覚の間に、大局である創造神によって焚き付けられたもので、「天照彦大神」が余儀なくせしめられた。
人類界が生まれた当初、優れた叡智ある天皇が在位して調和ある社会を構成していたが、やがて駛身界における諸神霊の混乱闘争が反映するに連れて、人類界も共に混乱を起すようになった。すなわち、この駛身神霊界での混乱闘争こそ、人類興亡の歴史を生んだ根源。この慾望による争闘混乱の間で対立したのは、神霊界では善神と悪神、その分霊たる人間界では善人と悪人。しかし、善神・悪神と言い、善人・悪人と称するが、事実はこの対立での相異の理由に過ぎず、大局から観れば、神霊も人類もことごとく「天地根本大祖神」が書き下ろされた大戯曲の役者に過ぎない。舞台の上では善人も悪人もいるが、役者そのものには善悪はない。宇宙間でのあらゆる善と悪とは、創造神の意志によって密かにこの宇宙に仕組まれた立場の相違より起こる現象に過ぎない。
太初より、人類に顕現して啓示を下した神霊の数は少なくないが、いずれの神霊も「善悪発生の原因」(=「神の戯曲の真相」)に眼覚めたものはおらず、その啓示を受ける人類は全く何ものをも自覚していないことから、これらの啓示で宇宙の真相をはっきりと明らかにし得たものは一つもなく、その一部分は語り得ていても、未だ宇宙推移の全般は全く覗き見ることもできない。
天運循環して自在時代(宇宙の混乱状態)は、昭和五年、初めて終了を見た。文化11年(1814年)より今日まで150余年間にわたる国祖「国万造主大神」の努力によって、太初での天の岩戸閉め、現在の神政復古・神政成就等の真相が、初めて神霊と人間に明らかとなった。慾望・争闘・善悪の原因の理由と、「天地根本大祖神」の描かれた戯曲の真相とのあらましを知ることになって永代の遠の眠りより覚め、神人諸共に、神政成就の彼岸に日本丸を押し渡そうと浪路を押し分けて進みつつあるのが現在。
古歌「永き代の遠のねふりの皆眼さめ、浪のり船の音のよきかな」は、下から読んでも「なかきよのとおのねふりのみなめさめ なみのりふねのおとのよきかな」。この歌が上下二読ともに同一なのは、波路を押し分けて進みつつある現状況がやがて来るべきを、神界(上読)現界(下読)によんだ神の啓示。この夢が醒めた後、善玉・悪玉ともに「こういうことだったのか」と手に手を執って喜ぶ時、これが神政成就の時なり。
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