「八尾大陣大神」
「大鶴姫大神」
「佐田彦王大神」の隠退と共に第三次神政内閣が没落した当時、外国より日の本に紛れ込んだ外国諸神霊に懐柔され、尚且つ、日の本に生じた思凝神「やつをきつ」(八尾狐)に翻弄されたため、日本魂の根源を失って全く外国魂に化した「八尾大陣大神」は、長年、『ろ』の国で「山武姫大神」と共に活動を続けていた「大鶴姫大神」を妻にして主班に立ち、第四次内閣を成立させる。内閣が成立したことで、外国諸神霊はいよいよその機会が来たとして日の本の神霊界をかき乱し、将来、地上の司宰大権をも掌中に獲得しようとする野望で謀略をめぐらした。
外国諸神霊にとって最も障害となるのは、司宰神「国万造主大神」(国常立大神)。大神は、その時に到るまで神霊界の様々な混乱にまったくかかわらず終始傍観し、外国諸神霊の策動を牽制しようとはされていなかったが、外国諸神にとって「国万造主大神」は最大の圧力。この司宰神を隠退させられれば、その後の日の本は外国諸神霊の意のままにできることから、外国諸神霊は一致団結して「国万造主大神」の隠退を図ろうと画策する。このとき「幡十台神」が外国諸神霊の代表となって天に上り、統治神「天の御三體大神」に数回、司宰神「国万造主大神」の行う神政政治の方策は甚しく苛酷厳格で、諸神霊が到底耐えられるものではないとして大神の隠退を命ぜられんと数回にわたって直訴する。
「天の御三體大神」は、従来の神霊界の混乱も、もともと創造神「天一天柱主大神」の御神策から出たことなので全く黙認されたており、今回の外国諸神霊の直訴も聞き入れられなかったが、ここにおいて、「天の御三體大神」は「国万造主大神」をお呼びになって、4神で協議をされた結果、自在の時代が終了する至ったならば、再び「国万造主大神」がお出ましになって現在の位に復する事を条件として、一時、地界の司配権を放擲して隠退する事こそかえって創造神の意を守ることになり、かつ、ある程度まで外国諸神の支配慾に満足を与えない限りはその思念が将来に残留して禍の根源となることから、外国諸神霊に為すがままに為さしめた後、ついにその画策が遂げられないとなって初めて外国諸神霊が天津神策を冒してはならないことを自覚する時期まで、地界の司配権を投げ出すのがよいと協議がまとまり、「国万造主大神」は隠退されることになった。
「国万造主大神」の直属神と「八百八光神」は大反対したが、天の御三體大神の決定なのでどうにも変更する理由はなく、止むを得ず、暴力で外国諸神の企画を阻止しようとして戦争を開始する。しかし、この事が「天の御三體大神」より出たものであることから、奮い立った外国諸神が大勝した。結果、日の本神霊の大半は「国万造主大神」と共に隠退する事になる。その時の隠退の方向が東北(艮)だったことから、「国万造主大神」を「艮の金神」と言い、大神と共に隠退した従属の諸神霊を「金神」と呼ぶ。また「国万造主大神」の妻神「比津遅比売大神」は、夫神と苦しみを分け合うとして「国万造主大神」とは反対の方角、西南(坤)の方角に隠退されたので、「坤の金神」と呼んだ。
「国万造主大神」の隠退に当って、「天の御三體大神」に直訴した神「幡十台神」を、一名「ウシウドの神」と言う。外国諸神と相談した「幡十台神」は、直訴のために前後3回天に上って御三體大神に意見を申し上げたが。自身の隠退の画策が成功したのを見た「国万造主大神」は、「ウシウドの神」に向って、「自分を隠退させることについて自分に相談なく、天の御三體大神に直訴するとはどういうことか」と問われる。「ウシウドの神」は、「貴神は頑固で古い考えに固執する気質なので、諸神の意見を入れない事は分りきっている。貴神のような正義一徹の方策では、結局、世界の完成を望む事は難しい。世界の進歩を図ろうとすれば、平易と寛大をその策とするべき。これは内外諸神の決議で、この決議を遂行するために直接貴神と相談するのはもとよりできないことから、このように天に直訴を企てた。すでに御三體大神の御神勅の降下を見たから、早速隠退されるべき」と答えた。「国万造主大神」は、「天の御三體大神の御命だから朕は無条件に隠退する。汝等諸神の試みた方策では将来の神政は必ず不可能に終る。やがて汝等が失敗すれば、朕は再び世に現れて、政治を執る。いつになれば汝等は再び朕を世に出すだろうか」と問われた。「ウシウドの神」は、「それは、〝炒り豆に花の咲く頃ならん〟」と答える。こうして「国万造主大神」が隠退されたことを外国諸神は非常に喜び、「国万造主大神」の竜體を取って斬り刻み、臓腑までをも煮て啖い、柊の葉で大神の眼を刺し、炒り豆を作って再び大神が世界に御出現しないようにと、隠退される大神の背後より投げつけた。日の本で正月元旦に雑煮を食う習慣は、この「国万造主大神」の臓腑を煮て食ったことに始まる。さらに、大神の隠退は二月の節分の夜になされたことから、節分の夜は柊の葉で魚の眼を貫き、炒り豆を作って、家の中より「福は内、鬼は外」と言って投げつける習慣が生まれた。
「国万造主大神」が隠退されたことで、「天照彦大神」は諸神に迎えられて外国より日の本に帰り、諸神は「天照彦大神」を擁立して陰で強い力をもつ地界の司宰神としたが、「天の御三體大神」はこれを黙って見過ごされた。
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