第五十九章 皇統第三十九代[葺不合第十四代]

   ()()(ススム)()(サリ)(ヒメ)(アハ)(セズ)(ジュウ)(ヨン)(ダイ)(アメ)(ノヒ)身光(ミヒカル)天皇(スミラミコト)

 天皇は、御身魂「地上姫(ちじょうひめ)大神」にあらせらる。即位四百六十年、皇太子「(ウス)(キネ)尊」に御譲位あり、同年神幽(カミサ)り給う。御即位八十六年八月十四日、詔して冨士山の大宮を造替え、「(スミ)(オヤ)(スミラ)(オホ)(タマシヒ)(タマヤ)御分霊」以下諸神霊を勧請して「浅間神社」を富士山に祭り奉る。之を「浅間の神」と云う。(神武天皇即位前一万八千八百七十六年の事なり。)其の祭神左の如し。

   (コノ)(ハナ)佐久(サク)()(ヒメ)神霊

 (スミ)(オヤ)(スミラ)(オホ)(タマシヒ)(タマヤ)御分霊

 (アマ)(テル)()大神

 (アマ)(サカル)(ヒニ)(ムカ)()()()天皇御神霊

   (トヨ)(アカ)(クニ)(オシ)(ヒコ)天皇神霊

   豊狭姫皇后神霊

以上の諸神霊は漸次伝え誤られて、今日の「浅間神社」祭神は、「(コノ)(ハナ)佐久(サク)()(ヒメ)神霊」のみとなれり。

 前述の如く「()()(ススム)()(サリ)(ヒメ)天皇(スミラミコト)」の御身魂は「地上姫(ちじょうひめ)大神」にして、「(コノ)(ハナ)佐久(サク)()(ヒメ)皇后(キサキノミヤ)」と同一の身魂にまします。即ち、天皇の御名「ヒノススムキサリ」とは、往昔「(コノ)(ハナ)佐久(サク)()(ヒメ)皇后(キサキノミヤ)」火の産屋の焔中を無難に去り[猿]給いし御事跡を、その侭御名となし給えるものにして、御身魂因縁こよなく深くおわしたる為、斯く「(コノ)(ハナ)佐久(サク)()(ヒメ)皇后(キサキノミヤ)御神霊」を勧請し給えるものなり。

 即位百二十一年五月五日、詔して万国(トコヨクニ)御巡幸に上り給い、即位二百三十年十月十四日、越中二井ヤのカツシワ水門に御還幸あり。王津天神(あまつかみ)大宮を仙洞(せんとう)とし給う。後、改めて、「魚津天神(あまつかみ)」と云う。即位四百六十三年十二月二十七日御齢六百二歳を以て、信濃駒山大宮にて神幽(カミサ)り給い、駒山に葬り奉る。

(※ 第五十九章の初め、「即位四百六十年、皇太子「臼杵尊」に御譲位あり、同年神幽(カミサ)り給う。」と、終りの「即位四百六十三年十二月二十七日(中略)神幽(カミサ)り給い」とは、年数が一致しない。)

 

 

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