第十四章 第二次神政内閣

   地上丸(ちじょうまる)大神  地上姫(ちじょうひめ)大神

 第一次神政内閣の終りに当りて、「(タイ)()(シャウ)(グン)」及び「常世姫(トコヨヒメ)大神」が三柱の姫神を伴って肝川の里に隠れ給いしによりて、その後を承けて、神政の首班に立ち給いしは、「地上(ちじょう)(まる)大神」及び「地上姫(ちじょうひめ)大神」にして、更に此の内閣の補佐役として、「地上(ちじょう)(まる)大神」の兄神「()(ジョウ)(ダイ)(ジン)大神」及び「耕大陣(たがやしだいじん)大神」其の局に当り給えり。「地上(ちじょう)(まる)大神」は、「(アマ)(テル)()大神」の直系にして、温厚従順なる神にてあらせられ、兄神達の援助によりて混乱せる神界の現状を回復し給わんとして、様々なる御努力を注ぎ給えり。

 然るに、此の時に当りて、さきに『ろ』の国に走り行きし「(アマ)照彦(テルヒコ)大神」の変神たる「行永春神」は、猶その日の本神霊界を支配せんとする慾望を満たさんとして、「天若彦(あまわかひこ)大神」((アマ)照彦(テルヒコ)大神の同霊神)及び「八百幡神」を(そその)かして、之等の諸神霊を『ろ』の国より『い』の国日の本に派遣せり。

 斯くして、之等諸神霊は、日の本の神霊界の政権を掌握せんとして、百方策を廻らせたる結果、「天若彦大神」及び其の部下は、内閣の輔佐役たる「()(ジョウ)(ダイ)(ジン)大神」を懐柔し、為に「()(ジョウ)(ダイ)(ジン)大神」は輔佐役たる地位に在り乍ら、(かえっ)て神政を紊乱するの挙に出づるに到れり。また更に、「天若彦(あまわかひこ)大神」は当時神霊界の皇后の地位に在る「地上姫(ちじょうひめ)大神」を恋愛慾によりて引落下したるを以て、斯してまた、創造神の意図の如く、支配恋愛の両慾に基きて惹起(じゃっき)せらるゝ大混乱、再び神霊界に発生を見るに到れり。この混乱の(きょく)に到りて、「地上丸(ちじょうまる)大神」は、其の力を以てしては、如何とも事態を復す能わず。遂に其の位置に止まるを得ざるに到り、余儀なく、「地上姫(ちじょうひめ)大神」「()(ジョウ)(ダイ)(ジン)大神」と共に、親神の在ます肝川の里に隠れ給う事となれり。

 

 

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