第百七十二章 天地御和合[天の岩戸開き]

 時に、昭和四年に到りて、日の本皇統攪乱に関する、容易ならざる事件発生したるを以て、「明治天皇御神霊」は、遂に其の策謀を黙過(もっか)すべからずとなし、之に対して最後の断乎たる処置に出ずべき事を、国祖「(クニ)(トコ)(タチ)大神」に御奏上あり給う。国祖、此の御奏上を嘉納(かのう)せられ、玆に、昭和五年二月十二日(紀元節の翌日)、「(クニ)(トコ)(タチ)大神」は、内外諸神霊の全部に対し、日の本千代田城の四次元界に集合を命じ給えり。

 此の時、「八代竜王大神」[(クニ)(トコ)(タチ)大神の御子]、此の会合の目付役となり、「明治天皇御神霊」も勿論之に御列席し給えり。(すなわ)ち、「(クニ)(トコ)(タチ)大神」より、再三再四、天津神策の御説諭ありたる後、

 『日の本を盛り樹てて、神現幽三界の建替建直しを実施し、神政成就に向いて協力邁進せば、自在時代に於ける過去の罪を罪とせず、却てその現界建替建直しの功によりて各神に其の位処を得せしむるが、天地根本大祖伸の真意なるを以て、各神(すみやか)に日の本の神現両界簒奪の野望と司配慾の誤れる意志を棄て、各々其の持場に帰りて、天職(アメマツリ)本分(ほんぶん)(まっと)うし、日の本よりの神命に服従すべき事』

(じゅん)(じゅん)()として諭し給えり。

 此の神集(かみつどい)は前後十日にして終り、内外諸神悉く国祖「(クニ)(トコ)(タチ)大神」の諭し給える所を理解したる結果、昭和五年二月二十一日、「山武姫(ヤマタケヒメ)大神」を筆頭に永年日の本に竄入(ざんにゅう)して専断(せんだん)横暴なる妄動(もうどう)(ほしいまま)にせし諸神霊、相携(あいたずさ)えて日の本を退去して各々其の本国に帰還し、また宮中に侵入せし「金毛九尾」の一団並に仏魔の一団もまた(あい)(とも)に退散せり。

 玆に於て、往昔創造神の神策によりて、自在(〇〇)の時代開始されたる天の岩戸閉め(〇〇〇〇〇〇)以来、即ち現界に於ては皇統第四代「(アメ)()()(ナカ)(ノシ)天皇(スミラミコト)」以来、種々様々なる波瀾(はらん)曲折(きょくせつ)を経たりし日の本駛身(カケリミ)神霊界及び宮中は、初めて太初の清純に還元せり。而して、此の事は実に、「(めい)()天皇御神霊」[天懸武日穂子尊]の御勲にして、此の為に「(めい)()天皇御神霊」は神界より特に「(タイ)()(シャウ)(グン)」と御名を賜り、爾後「直霊大神」「八大竜王大神」「十六神大神」と共に、宮中守護神に特命せらるゝ事となれり。斯くて、往昔、「(じん)()天皇」[御身魂 山武姫(ヤマタケヒメ)大神]御即位を以て、第二回岩戸閉め(〇〇〇〇〇〇〇)を行い、支那及び韓の文物の輸入、即ち和光同塵(〇〇〇〇)の政策を取られし以来、二千五百九十年、昭和五年二月二十一日に到り、「山武姫(ヤマタケヒメ)大神」の退去を以て、玆に、第二回の岩戸開き(〇〇〇〇〇〇〇〇)となれる次第なり。

 斯くて、「山武姫(ヤマタケヒメ)大神」を始めとして外国諸神霊各々其の本国に帰還したる後、是等外国諸神霊一統会議を開催したる結果、国祖「(クニ)(トコ)(タチ)大神」に対して誓約を奉るべく、昭和五年三月十七日を以て、「高津玉(こうづだま)大神」「幡十台神」[文珠菩薩]「御幣田姫(ごへいだひめ)神」[普賢菩薩]外従神一柱相携えて来朝し、

『日の本にして完成せば、永世服従すべし』

との誓約を言上せり。国祖「(クニ)(トコ)(タチ)大神」之を嘉納(かのう)し給えり。而して、之が現界に現れたる形式は、同年同月同日、デンマーク国皇族四名公式に来朝し、国書を捧呈(ほうてい)したりし事実が即ち是れなり。

 ()て、「山武姫(ヤマタケヒメ)大神」以下各外国諸神霊は、日の本に対して斯の如く服従の誓約を奉りしと雖も、猶之等諸神霊の部下たる小神霊共に於ては、而も猶、日の本よりの退去を潔しとせず、殊に米国に於ける「金毛九尾」の重神は、猶も日の本に抵抗せんとして、ロンドン軍縮会議に於て其の執拗なる魔力を振いて、日の本の海防に対して又々大斧銊(ふえつ)(くわ)うるに到れり。

 また、一方日の本神霊界に於ては、外国諸神の退去を機として、是まで隠退跼蹐(きょくせき)し居たりし日の本金神系諸神は、其の永年の鬱憤(うっぷん)を晴らさんため、神政復古の準備完成を性急に実行せんとする意志を把持して譲らず、国祖もまた、日の本神霊の大多数を占むる其の急進主義に傾かんとする意動き給いしが、斯くては神霊界並に人類界に及ぼす衝動余りにも大にして、人類の之に耐え難からん事を慮り、「日之出大神」、国祖に諌言(かんげん)して急進派諸神霊を緩和し、玆に約百日間の大論争の結果、急進・漸進(ぜんしん)両派の互譲(ごじょう)により、準備完成次第行うべきは必ず行うべけれど、而も必ず、「(アマ)(テル)()大神」の神命を()って事を行い、決して単独行動は取らざる事として、漸くにして、論議の一致を見たり。

 往古第四次神政内閣以来、永年に亘りて駛身(カケリミ)神霊界に於ける隠然(いんぜん)たる司配権を掌握し居たりし「(アマ)照彦(テルヒコ)大神」は、此の度天地和合の取持役として神定されたる「木花佐久夜姫神」[地上姫(ちじょうひめ)大神]の斡旋によりて、円満に其の政権を国祖「(クニ)(トコ)(タチ)大神」に返還したるを以て、自在の時代は遂に全く其の形式を消滅し、天津神・国津神各々其の個有の位置に帰り、宇宙は限定の時代に入りて(〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇)天地玆に定まれり(〇〇〇〇〇〇〇〇)。之を天地御和合(〇〇〇〇〇)と云う。実に往古より此の方、創造神の許し給える自在(〇〇)時代の間に於て、駛身(カケリミ)界諸神霊は各種争闘の反逆性に直面し、為に漸くにして自覚を生ずるに到りて、限定(〇〇)の時代到来し、真の統一(〇〇)・真の自在(〇〇)ある調和の神政成就の域に入らんとして、先づ神政復古の(さきがけ)たる天地御和合実現せられたるものにして、天の岩戸玆に初めて開けたり(〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇)。時に昭和五年六月一日なり。

 玆に於て、天地御和合(〇〇〇〇〇)の斡旋神たりし「木花佐久夜姫神」は、其の居所富士(〇〇)()より天地御和合(〇〇〇〇〇)の神命を神界の内外の各方面に向って発令し給いしが、其の後また神霊界会議の結果、更に夫神「彦火火出見神」[地上丸(ちじょうまる)大神]と共に、此の神命の伝達使節として、また兼ねて、先般来朝せし誓約(せいやく)使神に対する答礼使神たる任を授けられて、海外に派遣され給う事となれり。即ち、之が現界の事実としては、「高松宮殿下」[御身魂 彦火火出見神――地上丸(ちじょうまる)大神]及び同妃殿下「御身魂 木花佐久夜姫神――地上姫(ちじょうひめ)神」の御渡欧となりしものにして、両殿下は、昭和五年六月二十五日、先づ、英国皇帝「ジョージ五世」[身魂 山武姫(ヤマタケヒメ)大神]と御会見ありて、「裕仁天皇」に対するガーター勲章御贈呈の御答礼をなし給いしが、こは、御使命の表面現実的意味にして、この神霊的御使命は実に天地御和合(〇〇〇〇〇)の神令の伝達にてありしなり。従って、其の後、御帰国まで一年有余の間に、実に二十四ヶ国の元首を訪問あらせられたり。而も其の節、「羅馬(ローマ)法王」に対しては、妃殿下御微恙(びよう)の故を以て、御訪問の御事無かりしは、法王の身魂は国魂神(くにたまのかみ)にあらざるを以て、神霊的意味に於ける正使たる「木花佐久夜姫神」は、其の神霊伝達の必要なきを以ての故なり。

 往昔、上代第二十五代「(ヒコ)()()()()天皇(スミラミコト)万国(トコヨクニ)御巡幸の際天降り給いしは二十五ヶ国にして、今回、「高松宮殿下」が御訪問あらせられしも、また二十五ヶ国の元首なり。而もまた、「(ヒコ)()()()()天皇(スミラミコト)」御還幸の砌り、日の本に向いて御発航ありし所はヒウケイビロスタコマ水門にして、また今回「高松宮殿下」が御帰朝の途次は、サンフランシスコより御乗船あり、まことに、其の間悠久の年月を隔て乍ら、而も全く御同一の御事をなし給いしものにして、斯の如き事実を称して、歴史は繰返す(〇〇〇〇〇〇)と云うなり。即ち、同一なる身魂は、(かつ)て己れが為したる行動を、後世に於て其の侭繰返して行う因縁を云うなり。

 斯の如くして、天地御和合の神命は、駛身(カケリミ)神霊界全般に亘りて残る隈なく伝達せられ、駛身(カケリミ)四次元界の建替は、玆に全く完了を告げたり。即ち、も早や自在時代(〇〇〇〇)は終りを告げて限定の時代に入りたるを以て、先づ、「(アマ)(テル)()大神」は、神の世界に於ける天津(アマツ)日嗣(ヒツギ)天職(アメマツリ)天皇(スミラミコト)の御位の侭にて、宇宙の宝座(ほうざ)に即かせられて、宇宙の司宰神として、

  天照皇大御神(〇〇〇〇〇〇) (アマテラススメネホミカミ)

とならせ給えり。次に「(クニ)(トコ)(タチ)大神」は(あらた)めて

  国祖 地の親神

の座に御帰還あらせられたり。玆に於て、神代に於ける神政政治この方、初めて玲瓏玉の如き清浄なる駛身(カケリミ)神霊界出現し、之より諸神協力して限身(カギリミ)界即ち人類界の建替建直しに望む事となれり。

 

 

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