第百七十四章 駛身界及限身界の将来

 未来を説くは、事予言に屈するを以て、大神は決して之を説き給わず。(予言し給わざる所に大神の御慈悲存す)従って、将来如何にして神政成就に到るか、即ち、如何にしてみろくの大御代(〇〇〇〇〇〇〇)になるかは、人類の到底推量し得ざる所なれども、此度天運循環して、自在時代より限定時代に入るに際して、大神は、現界人類に対して、宇宙の剖判(ほうはん)より神界物質界の出現地球の修理固成・人類界の発生・神国日の本及び其の皇室の発祥を初めとし、神界の推移変遷及び人類界の進歩変転の状況を、精細に示さるゝ事となりしを以て、其の知り得たる過去・現在の状況によりて、自ら将来のことを推察し得べく、玆に、神・現両界の将来として、左に其の大要を述べんとす。

 神界の模様は、文化十一年、黒住教教祖に対する「(アマ)(テル)()大神」の天命直授を初めとし、爾後百五十年余年間に、各方面に神啓を下して之を垂示せられたり。また、人類界の変遷については、「(スミ)(オヤ)(スミラ)(オホ)(タマシヒ)(タマヤ)神宝(カンダカラ)」として、()(おん)の太初より順次編纂せられし歴史の古文書と幾多の御神宝との出現によりて、之を明示せられたり。

 従って、以下述ぶる所は、斯くあるべしと、大神より垂示ありし所のものにはあらず、只、現在活躍しつつある諸神霊の部署方針等明瞭なるため、其の活躍によりて近き将来に於ける状況が自ら明かなる為、斯く推知(すいち)し得ると云うに過ぎざるものとす。

 ()て、前述の如く、駛身(カケリミ)四次元界は、建替完了後、玲瓏として玉の如く、是れより諸神は、各々過去に於ける因縁と将来に課せられたる任務の示す所により、何れも限身(カギリミ)三次元界の建替に対して、夫々(それぞれ)の身魂の分派たる肉體を機関として、国祖「(クニ)(トコ)(タチ)大神」の指示に従いて、神霊界創始以来未曽有の大活動をなす時となれり。而も、諸神霊に於ては、此の期こそ自在時代に於ける過去の不覚の罪過(ざいか)を償い、其の位・所を得るに適切なる時期なるを以て、玆に如何なる努力をも惜しむ事なし。

 然るに、此の間、米国に於ける「金毛九尾」の幕下(ばっか)にして、猶依然として日の本簒奪の策謀を放棄せず、(かえっ)て益々其の目的の為に狂奔するものあり。更に又、内外の諸神霊の配下にして、未だ天津神策を理解せずして蠢動をなすものあり、之等の下級神霊は、前記「金毛九尾」の幕下(ばっか)と共に三次元界に現れ、現在日の本及び世界各地に於て蠢動しつゝある偏狭なる唯物論的諸党派及び天津神策に盲目なる諸団體の各分子に憑依して之を指導し、この三次元界の秩序紊乱を策しつゝあるものにして、而も、三次元界浄化に関しての国祖「(クニ)(トコ)(タチ)大神」の方針は、人類界に及ぼす災害を最少に極限さるゝにあるを以て、その為には何れ時到らば消滅さるべき之等下級神霊をして、一時其の思う処を行わしめ、之によって生ずる波瀾を逆に利用し、以て三次元界の清掃を行い給うものなり。故に、此の三次元界の清掃は、()いて四次元界に於て天津神策を理解せざる之等神霊の清掃となり、之等諸神霊は其の傀儡たる前記諸人間の肉體の死と同時に、宇宙にその存在を許されずして、消散(しょうさん)せしめらるものなり。是れ、所謂『霊肉共に(なく)す。』峻厳(しゅんげん)なる神策の顕現なりとす。

 故に、ここに現在三次元界に起りつゝあり、また将来起るべき、凡ての事象は、国祖「(クニ)(トコ)(タチ)大神」永年の準備、所謂その三千年の仕組み(〇〇〇〇〇〇〇)に従い「(アマ)(テラス)(スメ)ネホ)()(カミ)」よりの登動の勅令を待って、始めて諸般の事象顕現し来るものにして、之が将来(やが)吾人(ごじん)の面前に展開さるべき事象にて、善、悪共に、凡て、国祖の仕組みの権限に外ならず。従って、自在時代に於けるが如く、世界各国が(しのぎ)を削りて各自の利益の為に相争い、国際間には道徳存ぜざるが如き時代に生まれたる観察眼を以て、現在及び将来に起るべき世界諸国の趨勢(すうせい)を見んとする時は、大いにその認識を(あやま)るものなり。例えば、東洋に於ける日本帝国の勃興は(かつ)て泰西諸国の不利を招来せし所にして、この為に日本は、之等諸国より事毎に抑圧を加えられ、猶将来も、依然同じ状況を繰返すべし。而も、此の抑圧は、現在及将来、其の形式に於ては過去自在の時代に於るものと相違する事あらざるべきも、其の抑圧の動機たる根本の精神に於ては、霄壌(しょうじょう)も只ならざる相違あるものなり。何となれば、

 『日の本清掃の為に、現在及び将来、其の抑圧の矛を向け来れ。』

と云う国祖「(クニ)(トコ)(タチ)大神」の神策に基きて発動し来るものにして、その矛それ自体は在来のものと異る所なきも、そを発動せしむる根源には重大なる相違あり。即ち、今後の抑圧の矛は、善悪共に万事を悉く清掃し、日の本を確立すると云う以外には、何等の根拠も(はた)また策謀もなきなり。

 以上の意義に於て、現在国内に議(やかま)しき農村不振商工沈滞等の状況の如き、決して憂慮するに()らざるのみならず、而も実は、当然起るべき事が起こりつゝあるに過ぎざるなり。故に、此の所謂国難の時期に善処(ぜんしょ)する方策として、現代の政治家或は一般国民が様々に画策するが如き方法及びそれ等の人々が描くが如き解決の予想は、事実に於て何等の権威をも示すを得ざるものにして、此の解決は一に国祖「(クニ)(トコ)(タチ)大神」の御意志の侭に成り行くものにして、従って、此の国祖の御仕組みの中に於て、将来神政成就のために相当の破壊を行うべきを当然とする場合あらば、必ず其の破壊は勃発すべく、而も全く不可避に属す。故に、此の現在の状況を此の侭人力のみを以て弥縫(びほう)し善導せんとせば、全く不可能に終わるものなり。要するに、現在の日本並に世界的苦境の打開は、人為を以てしては全く如何とも為し能はざるものにして、実に論議の結果にもあらず、政治的変革の結果にもあらず、(はた)また戦争の結果にもあらず、全く自然の結果、即ち国祖「(クニ)(トコ)(タチ)大神」の御仕組み実施が進捗する結果として、天皇親政(〇〇〇〇)なる事実が実現し、之により打解され、之によりて新なる建設が行わるべきものと推知さるゝなり。

 

 

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