第百三十章  近世仏魔の侵入

 斯くの如く、日本再建に必要なる物質文明輸入と共に、儒教の教も漸次日本に入り来りて、文化の進歩に貢献したりしが、其の反面に於ては、個有日本の湮滅(いんめつ)を期して、儒仏魔侵入し来り、随時随所に其の跳鿄を逞しうするの結果を招致せり。即ち、今日吾人(ごじん)の常に見る日本の各神社は本来惟清浄にして(じゅん)(せい)ならざるべからざるものなれども、其の境内を見るに、狛犬の像(〇〇〇〇)あり、また其の建築を見るに、鼻巻象(〇〇〇)唐獅子(〇〇〇)鳳凰(〇〇)等の彫刻あり、以て其処に何ものが蟠踞しつゝあるかを知るに難からざるべし。(註 鼻巻象は普賢菩薩[御幣媛神]、唐獅子は文殊菩薩[幡十台神]、鳳凰は妙見菩薩[盤古大神]の象徴なり。殊に、鳳凰は祥鳥と云わるゝも、「山武姫(ヤマタケヒメ)大神」の創造化せし孔雀を理想せるものにして、日本皇統簒奪(さんだつ)素志(そし)より遂に鳳輦(ほうれん)を作りて、畏くも陛下の頭上に蟠居せしむ事となれり。将来、鳳輦は廃止さるべきものなり。)

 日の本在来の神霊は、之等諸魔の跳鿄を防遏(ぼうあつ)し、極力之に対抗せざる可らず。而も、斯の如き時桟に際して、何物を措きても、日の本諸神霊が先づ守護せざるべからざるものは、即ち、皇統継承の天璽象徴たる「(スミ)(オヤ)(スミラ)(オホ)(タマシイ)(タマヤ)」並に皇室に存する神代上代の御神宝なり。即ち、そは、(やが)て再び来るべき世界統一に対する、物質的根拠象徴なるものなればなり。故に、此の保護の為めに、現界に於ては、代々天皇は神勅に指示する所に従いて、様々なる方法により、あらゆる苦心と努力を傾倒し給い、神界に於てもまた同時に、此の為に、遠く将来を(おもんばか)りて、着々と諸般の準備を進め給えり。

 

 

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