第百四十七章　皇統第百四十八代［神倭第五十一代］

　　　桓(かん)　武(む)　天　皇　　［御身魂　　天若彦大神］

　天皇、平安城を奠(さだ)め給い、皇城の守護の為、「最澄」［御身魂　耕大陣大神］をして、皇城の鬼門の方角に当る比叡山に、延暦寺を建立せしむ。比叡山には、「国万造主(クニヨロズツクリヌシ)大神」の分霊神たる「天国上則義大神」在しませしが、此の所に国祖の霊在しましては仏教弘通の妨げとなるを以て、之を追いて、神社を山の向い側（現今、日吉大社「大山祇神」のある所）に移し、且つ、皇城には鬼門に当たりて不開門(あかずのもん)を作りて、国祖の皇城守護を永遠に封じ、而も、其の間には、「大(タイ)地(チ)将(ショウ)軍(グン)」の使者たる猿二匹を以て門番に当らしむ。即ち、「天若彦大神」及び「耕大陣(たがやしだいじん)大神」が国祖を愚弄して、其の神意を閉塞せんとする皮肉なる処置なり。