丁度御祭に際して、報告するのに非常に良い事がありました。それは、今度京都に丁度思った様な土地が手に入る事になったのです。今年の春に、京都の嵯峨――広沢の池のある所ですが――あそこに土地を身に行った事がありました。其時分に気には入りましたが、高い事を言っているのでとても手が出せないので、まあ時期を待つより仕様がないと思って、神様が何んとかされるだろうと思って居ましたが、最近割合に安く手に入る事になったのです。それに就いて神秘な事があるのです。それは、嵯峨に釈迦堂がありますが――嵯峨のお釈迦様と言って昔から有名なものです。之は今から四十年位前ですか、私が三十になるかならない時――二十七、八の時ですが、京都の人に連れられて京都見物に行って、そうして釈迦堂の天井に栖鳳が書いたばかりの龍の絵を見に行った事があるので、非常に印象に残っているのです。それが去年の春――一番最初京都に行った時に、釈迦堂にお参りして、それから帰りに法然院で講演する時でしたか、其時に自動車で左手に広沢の池があったのです。私は此辺は良いなと思ったのすが、それから、どうしても京都に地上天国を造らなければならない、それにはあの辺が良いと思うので、聞いてみると、あの辺が一番京都的感じが出ているのです。手に入れるならあの辺だと思って居た処が、丁度今年の春京都え(へ?)行く前にあの辺に売物がある、見て呉れと言うので見たわけです。丁度一年目です。そんな様な工合で――坪数は一万八千坪あるのです。私はもっと大きい、三万坪以上のを注文したのです。併しいずれ未だ拡がるわけですから、それ以上になりましょう。処がそこで面白いのは、釈迦堂と法然院の間になっているのです。法然院というのは法然上人の居た寺なので法然院と言うのですが、あそこに大きな立派な阿弥陀さんがある。国宝ですから実に良く出来てます。此種の彫刻としては最高かも知れません。大体阿弥陀さんの教え――南無阿弥陀仏を一番弘めたのは法然上人ですから、法然上人が南無阿弥陀仏――六字の称名を弘め出したのです。其弟子の親鸞上人(聖人?)が大いに活動して教えを説かれた。それから六代目の蓮如上人に至って全国的に方々に寺を作った。ですから真宗の根本は法然上人です。だからして法然院が阿弥陀さんの中心です。で、釈迦と阿弥陀さんの真中が観音さんになるわけです。で、観音さんは真中で右がお釈迦さんで左が阿弥陀さんです。で、阿弥陀さんが男でお釈迦さんは女になるのです。で、今度の土地が丁度そういう形になるのです。それで京都は仏界の型なのですから、観音、阿弥陀、釈迦と、この仏界の中心がつまり嵯峨になるわけです。「サガ」と言う言霊も、やっぱり釈迦という事です。ですから仏界が開けると始りになるわけです。で、仏界が開けるという事は、つまり仏滅になるのです。ですから京都にあれが出来ますと、そういった仏教的の色々な変化があるでしょう。それで之を大きく言いますと、箱根が「五」です。之は山で火ですから五です。で、熱海は「六」です。之は、山も低くて海があるからです。それから京都は「七」になるから土です。で、斯ういう事になるのです。五は神様です――まあ神界になるわけです。それから六が物質界になるのです。要するに科学文化です。ですから今迄の世界は六の世界になるのです。つまり水の世界です。それから七が仏界です。そういう風に考えても良いのです。ですから京都は何処迄も土で、七というのは「地」で、平な所でなければならない。ですから京都という所はそういう意味になってます。ですから之で京都に地上天国が出来ると、箱根、熱海、京都で五、六、七になって、つまり三位一体でミロクの形になるわけです。ですから時期に応じて神様の方はちゃんと御計画通りキチキチと行っているわけです。そんなわけで面白いのは、其為に来月行く予定ではなかったのですが、京都美術館が今迄接収されていたのが解除になった為に、記念として浮世絵展覧会をやろうというので、私の処に画を仮に来たのです。東京の国立博物館と京都新聞――そこの編集長か何かゞ浮世絵を借りに来たので四、五点貸す事になりましたが、そうすると是非行って見たくなって行く事に決めたのです。すると意外にも、愈々土地がこっちの手に入ったから一日も早く見たいですから――。そういう処なんかは神様は中々気が利いています。で、名前は、其処の土地は「平安郷」と名附けました。京都は昔から平安の都と言って、大体平安朝時代に一番開けたのです。それと、どうしても「平」という字が入らなければ面白くないのです。七ですから何処迄も平でなければいけない。それですから平安郷という之が一番適当しているのです。又そこに相当な家があるので「春秋庵」という名前を附けました。春秋――つまり箱根、熱海が夏と冬、あっちに行けば春と秋ですから、そこで春秋庵と附けたのです。ですから気候も、春夏秋冬が之で揃ったわけです。で、今度はそこの庭にしろ建物にしろ純日本的なものを造る積りです。西洋臭い物は抜きにしてやります。熱海の方は純西洋式にやろうと思っています。熱海は日本臭い物は抜きにする。今も言った通り、六は物質文化ですから、西洋の文明だから、熱海はどうしても西洋風にするのが合っているわけです。それで箱根は両方の中心になるわけです。此処は一番の元になるのです。ですからさっき詠んだ大祭の歌にもあるでしょう。此処(箱根)が東西文化の要だという事があるでしょう。此処は両方を採入れてあるのです。それで熱海は、今度の会館にしろ展望台にしろ美術館にしろ、全部西洋風です。
京都はそういう訳で全部日本式でやるのですが、然し京都は実に日本のあらゆる文化が揃っている様に見えますが、私から言うと、本当の日本の良さは部分的にバラバラになっていて、綜合された物は一つもないのです。というのは、古い奈良朝時代の美術というと、宗教美術――仏教美術です。ですから特殊なものであって、一般人が楽しむという事にはならないわけです。其時代のメッカだったのですから、宗教的に拝むという意味が中心です。其後藤原時代の平安文化にしろ、之は貴族文化で非常に上品で良いですが、之は一般人が楽しむというそういった様な美術は無かったのです。それから其後鎌倉時代には鎌倉の方が文化が発展しました。それで足利になって仏教文化と平安朝文化を南方綜合した様な形式が出来た。之が東山文化です。そこに支那文化の影響を多分に受けて、金閣寺とか銀閣寺とか色々な建物が出来ました。金閣寺、銀閣寺にはそれが良く現われてます。大体形式は支那です。それに対して奈良朝から弘仁にかけての仏教――そういった様な形式と、それから藤原期の貴族的の御殿風のそういうものを採入れて、それをよく総合された感じが出ているのです。それから絵なんかも足利時代に、東山水墨と言って、支那から生まれたのです。支那の絵を学んで、そうして狩野派なんて言う日本画が出来たのですが、そんな様な工合で一般的の、つまり庶民が楽しめるという美術は無かったのです。そこで桃山期に入って、秀吉があゝいう偉い人でそれで桃山美術が生まれたわけです。然し桃山芸術と言った処で、只豪華で立派な物というのが作られたのです。その内の代表的なものは二条城でしょう。二条城は非常に立派ではあるが、大体本当に出来上がったのは二代将軍の時です。立派ですが、あの位金をかけた割に効果が――品格がないのです。只田舎のという――。それから本願寺の、太閤殿下が色々会議に使ったとか言う、それも立派ですが、金ピカで極彩色の絵を書いた丈で、品位というものがないのです。無骨に言えば下品な処があります。その部屋に入って落着ききとか奥床しさとかそういったものが少しもないのです。桃山時代のそういった絢爛たる文化の中に、もう一つはそれと逆の茶の趣味が生まれたのです。之は大した功績です。利休という大変な傑出した人が秀吉の援助によって茶道というものを作って、華美なものと逆に侘のものを作ったのです。之は結構ですが、極端から極端のそういった文化です。それから其後元禄に至って………それまでは凡て将軍や其当時の主権者が楽しむ為に出来た美術、文化が、初めて庶民的になって来たのです。当時の金持――そういう人達が楽しむ為に、あゝいった琳派の絵だとか或いは浮世絵、それから織物――西陣織などが、非常に発達したのです。蒔絵なんかも此処の美術館にありますが、あれは大抵元禄前後が多いです。処が元禄頃は庭園と建築は人民には出来なかったのです。庶民には出来なかった。何しろ織物なんかも少し立派な物を作った為に、贅沢過ぎるというので蟄居になったり島流しになったのですから、僅かにそういった調度、織物、装身具――そんな物に贅沢な物が出来た丈で、あと建築や庭園には相変らず当時の主権者、大名――それが占有していたのです。だから其当時の建築と言えば豪華な――あれはやっぱり寺院建築から出た物ですが、太い柱を使って、何十畳何百畳という広い部屋を作って、決り切った――床の間とか違い棚を作って、少しも進歩というのがない。去年も本願寺を見ましたが、代表的と言えば本願寺式の建物です。それで庭園と言えば、決り切って真中に大きな池をとって、両側に石と木を配したという、何処迄も決り切った物です。寔に進歩が無かったのです。そんなわけで、今度私は、今の平安郷は日本の庭園と建築を、今迄の色々な部分的の良い処を採入れて、総合的に一つの本当の日本の美術の感覚を出した様な物を作ろうと思ってます。で、京都にはそういう物が有りそうでいて、良くみると無いのです。部分的の物しか無いのです。それは、色んな――政治其他のものの変化が多過ぎた為に落着いた太平の時代というのは少なかった。漸く徳川時代になってから太平が続いたのですが、それ迄は落着いた時代が無かったので出来なかったのですが、そんな訳で今度は日本美術の新しい感覚を出そうと思ってます。ですから美術館もいずれ造りますが、箱根熱海の美術館とは全然異ったものを造ろうと思って居ます。それには色んな計画がありますから、今は未だ発表するのは早過ぎるので、いずれ追々発表していきます。
現在一寸不思議に思われるのは、新宗教が色々出来ましたが、何んと言っても盛んなのは大本教系統――之はメシヤ教と生長の家です。それから近頃三五教と言うのが出来て、之も中々やってます。あとは日蓮宗の一派の活動は大したものです。立正交(佼?)成会なんかも中々盛んなものです。日蓮宗の中の特に霊友会から分かれたのが、みんな盛んなのです。此間立正交(佼?)成会で、江の島に龍口寺というお寺がありますが、龍の口と書いた――龍口寺に記念参拝に行きましたが、今年は日蓮宗の開教七百年祭です。で、大変な参拝者ですが、立正交(佼?)成会が此間信者が三万二千人行ったのです。龍口寺が始って以来初めてだとか言ってます。バスが五十何台とかだそうです。何しろ日蓮宗の一派というのが大変な活躍をしている。之が大変な意味がある。今日蓮宗の一派で活躍している主なものを書いて来たのです。
日蓮宗、法華宗、中山妙宗、本化妙宗連盟、本門仏立宗、顕本法華宗、国柱会、霊友会教団、思親会、立正交(佼?)成会、久遠妙宗、大日本獅子吼会、仏子道場、霊山会、妙智会、仏所護念会、本門法華宗、立正観光協会、唱和本宗、浄風会、本門経王宗、孝道教団、観音閣教団、立正安国会、其他。
主なもの丈で斯うなのですが、未だ色々ある様ですが、何故斯んなに日蓮宗が活躍しているかと言いますと、斯ういう訳なのです。法華経二十八品の内二十五番目が観音普門品ですが、大体日蓮宗というのは、私の著書に書いてある通り、つまり法華と言って、法の華を咲かせて実を生らせるという為に生まれたものなのです。そこで言わば観音を生む為です。ですから斯ういう事も言えるのです。釈迦、阿弥陀というのは観音さんに対して親になるわけです。父と母によって、つまり観音という子を生むのです。そうしてミロクの世というのは一名実相世界です。「実」というのは、実という字です。ですから今迄は観音さんという実が生れる迄は、仮の娑婆と言って仮だったのです。そこでつまりお釈迦さんの時代に観音さんを生んだのですが、之は仏教的だったのです。処が今度は最後の現界に世界的に観音さんが生まれなければならない。それには法の華――法華経を大いに弘めて、パッと華を咲かせなければならないという事で、今パッと華が咲いている形なのです。ですから軈て――之は此処丈でしか言えませんが――散るのです。それから観音さんが生まれる。そういう形をとりますから見て居れば分ります。そうすると仏界に生まれるのですから、先ずメシヤ教は之から――仏界と言えば、日本ですから――大いに日本中に発展するというわけです。で、もう一つは日蓮宗というのは仏教の内で――仏教は全部月の教えだったのです。寂光の浄土というのは月です。南無阿弥陀仏というのも月です。それが今から七百年前に日蓮上人が生まれたという事は、初めて仏界に日が生まれたわけです。ですから其時に霊界の極く奥の方では黎明になったわけです。で、メシヤ教は昼間の世界を作る、或いは昼の文化を造るということで、メシヤ教が初めて昼間の宗教です。処が仏教の方でも、日蓮宗が初めて日が出たのですから、つまりあれは昼の仏教です。仏教全体としては、夜の宗教ですから月の教えですが、その月の内の日が出たのです。日蓮宗が今非常に活躍しているというのはそういう意味からも言えるのです。
それに就いてもう一つ面白いのは、之は昨日の新聞に出てました。読売か朝日か毎日に出てました。新聞に良く書いてありましたが、英国が非常に衰えて来たのです。英国が財政からあらゆる点に於て喫(吃?)驚する程衰えて来たのです。むしろ日本よりか悪い様です、ですから英国を何んとかしなければならない。他の世界の各国迄非常に影響すると書いてありましたが、之は当り前なのです。何となれば英国は何時も言う通り月ですから、月が段々西の海に沈むからして月の光というものは無くなって、そこで英国がそういう風になるに従って米国が世界的に非常に目立って来たということは、月が蔭に隠れると、夜の世界では星しか見えません。そこで今度は星の世界になるわけです。今米国が世界に覇をなしているのはそういう訳です。今度は日が出て来ると、日本文化がどうしても世界的になる。そこで「星」という字は「日を生む」と書くのです。で、米国が日本を援助して――之は徳川末期からそうですが、兎に角日本を援助して、世界に出したのが米国ですから、今度も又米国が日本を大いに援助して段々昔の一等国の様に復活する様に米国がしてます。日本も最近は段々良くなって来つゝありますが、そういう大きな意味なのです。ですから、どうしても昼間の世界になるというそういう形が世界的に――静かに見ればちゃんとよく分るのです。では、今日は之位にして置きましょう。大勢だから浄霊も少し時間をかけてやります。
Copyright © 2020 solaract.jp. All Rights Reserved.

-1-scaled-2.jpg)