フランス パリ・マッチ誌主筆
レモン・カルティユ氏夫妻
昭和二十七年六月二十二日 於神山荘
カ氏 お忙しい処を態々おいで下さいまして非常に恐縮で御座います。御会いして色々承って少しは自分達も良くなるだろうと希望を持っております。それで殊に悲しいのは直接にお話し出来ない事です。
明主様 そうです――。何時か新聞にフランスの方で、日本美術を非常に研究しているという事が出てましたが、この方は……。
田村女史 この方はフランスで一番大きな雑誌の主筆で、東南アジヤとか――世界中を廻って戦後の視察をして参り、日本を最後に終えて帰られる事になっています。美術という事では非常に興味を持っておられます。
カ氏 国際情勢とか、何ういう国で何ういう事が起ったかという事を目で見てそれを紹介したい。殊に日本は変っているので――特に印度で『日本は宗教的に変った』という事を聞いております。
明主様 私の目的を一応お話ししたいと思います。私は天然の美と人工の美をタイアップさせた、一つの理想的な芸術品を造る目的でやっているんです。美術ばかりでなく――美術は人口の美です――人間がやるものですね。あとは天然の美ですね。で、箱根で一番景色の良い中央に、見られる通りの庭園を造ったんです。これが小規模な地上天国です。地上天国とは芸術郷――そういったものです。
カ氏 美術館は未だ拝見しませんが、自然の美という事に於ては、私はこの様な美しいものを見た事がありません。
明主様 つまり、私は宗教家ですが、今までの難行苦行や、苦しみに依って救うのでなくて、反対に楽しみに依って救おうという、そういう意味に於て宗教に芸術は最も必要だという考え方です。
カ氏 兎に角、一つの御教えを弘めて居らっしゃって、それに就いて随分信者さんも多い様ですが、御自分の御考え通りに御教えが弘がって行くでしょうか。未だ思召している様に早くは――。
明主様 いや、思ったより以上に発展しています。
カ氏 日本国中丈でしょうか。それとも又、日本外にも――。
明主様 私の狙い処は世界なんです。それで、近頃段々アメリカからハワイなんかに弘がっているが――ハワイは未だ日本人丈ですが――私の狙う処は世界の各国の人ですね。世界でも、兎に角文化の高い国から先に分らせ様と思う。そうすると、文化の低い国は自然に分りますからね。アメリカとかフランスとかイギリスとか、そういう文化の高い所にこれから宣伝に着手する訳です。
カ氏 その希望をお達しになるまでに、何ういう方法を今お取りになりますので――。
明主様 今、一番の私の発展した動機は――何しろ発展の早いのは、宗教史上例がないでしょう。というのは二十二年八月からですから、三、四、五、六、七と、今年の八月で始めてから五年です。五年で三十万以上の信者があります。それで日に月にどんどん発展して行きます。何だというと病気が治る事です。
カ氏 アメリカにも病気を治す事が出来るお弟子さんがおありになりますので――。
明主様 あります。
カ氏 アメリカ人で――。
明主様 アメリカ人にもあります。
カ氏 やっぱり、そのアメリカ人はこちらで治して戴いて――。
明主様 そうです。
カ氏 病気を治すということは、神様があなたに授けて下さった御力で――それとも――。
明主様 神様です。神様がいて病気を治される。仮に頭が痛いという所を私が斯う(御浄霊)やると治っちゃう。
カ氏 みんなお弟子さんにも……。
明主様 ですから、弟子に御守をあげます。御守を首にかけますと、私の身体から御守に霊線――光の繋がり――それは目に見えないが、その人の身体から一種の光が出て、それで病気が治る。光を見る人は沢山あります。
カ氏 その御守様を拝見する事が出来るでしょうか。
明主様 見せてあげます。
(阿部執事が御守様を開いてお見せになる)
カ氏 治す御力というものがおありになると同時に、例えば頭を痛くする事もお出来になりますので……。
明主様 出来ません。これは何処までも善ですから……。痛めるのは悪です。苦痛ですからね。但し、痛みを取る為に一時痛む場合もあります。それは浄化作用です。
カ氏 例ういう修行を致しましたら御守を戴いて人を治せる様に――
明主様 修行は要らないです。只、三日とか五日――教修という、話を聞く丈で御守をかけたら治るんです。
カ氏 神様のお告げという事に確信を持たなければならないので――
明主様 持たなくても良いです。最初から疑っても良いんです。疑り抜いても良いんです。最初から疑わないという事は、己を偽るんです。何にも信じられないものを信じろというのは、自己欺瞞ですからね。自力はないんです。神様の御力を与えられるんです。
カ氏 それでは、あなたがこれならば大丈夫、斯ういう事が出来ると御判断なさればいただけるので――。
明主様 全然そんな事はないです。
カ氏 お告げを何ういう形でお受けになられたのでしょうか――。
明主様 お告げなんて面倒な事は要らないです。神様が何かやろうという事は直接私に分りますからね。
カ氏 形もなしで――。
明主様 私が感じますね。それは病気の事ですか。
カ氏 いいえ、神様がおうつりになったという、それが何ういう形で――。
明主様 一番最初は神様が私に憑ったんです。神憑りというんですね。その内に、私の此処(御腹)に神様が入っているんです。日本語で言うと神人合一というものですね。神と人と一致してしまうんです。
カ氏 今おられます時は宜しいですが、若しも後においでにならなくなりましたら、跡(後?)は――。
明主様 私がいなくなれば必要がないんです。というのは、私が生きている内に、世界をその必要がない位にしますからね。
カ氏 斯ういう事で御座いましょうか。キリスト教ならキリストが亡くなって、つまり教会はずっとのこっていますが、そうでなく在世中に全部なさって後はそれを伺って行く教会とか教えは必要がないので――
明主様 必要ないです。それは何ういう訳かというと、私は世界中の病人を無くするんです。世界から病気を無くするんです。病気を無くするという事は、病気が無くなれば悪人がなくなるんです。悪人というのはみんな病人なんです。悪人が無くなるから宗教の必要がなくなるんです。
カ氏 だから、御在世中に世の中から病気を無くするというので――
明主様 そうです。というのは、病気は原因があるんです。それが今までは人類は、病気の原因というものを間違っていた。ですから私が、その原因を明かしますからね。私はそこで今本を書いてますが、これを世界中に配ります。
カ氏 病気というものが無くなります――という事になりますと、死というものが非常に遠いものになってしまいますので――。
明主様 そうです。人間はみんな百歳以上生きるんです。
カ氏 キリストとかマホメットとか釈迦だとか、ああいう様な方々はやっぱり一種の神の使命を受けてこの世に現われたので――。
明主様 勿論そうですが、ああいう人達は神様から与えられた力が少いんです。弱かった。ですから私の弟子でキリスト位の奇蹟を現わすのは沢山あります。ですから私の救世教は宗教じゃないんです。宗教では人類を救えないんです。只、宗教は私が出るまで人類が救われる程度のつなぎであったんです。
カ氏 バイブルなんかにキリストが、死んで三日目に蘇生させたとあり、信者は固くこれを信じてますが、カトリック信者にそう言わせる様にするには、やっぱり信者の人を蘇生させる様な事を目に見せてやらないと信じないですが、そういう様な事が出来るので――。
明主様 私の弟子で立派に出来ます。弟子で、一旦死んだ人が生き返る様な事をやってます。ですから、あなた方でも私の弟子になれば、キリスト位の事は出来ますよ。
カ氏 言変えてみれば、兎に角死亡した者を再び生き返す御力がお有りになるという事で――。
明主様 そうです。
カ氏 お弟子さんでも――。
明主様 出来ます。
カ氏 キリストの様に、食物が無くなると食物を与えるとか、土地をもっと豊富にするという御力は――。
明主様 出来ます。そういう事は沢山あります。
カ氏 私としては是非全世界に弘まる事を非常に希望しますが――。
明主様 無論そうなります。それからカトリック信者が今に救世教信者になります。それは誰がそうするかというと、キリストがそうするんです。キリストの霊がみんなを救世教の信者になる様にするんです。
カ氏 カトリック信者が必ずそういう風になるという事は、何か――お告げか何かで御存知なので――。
明主様 そうではない。私が何もそんなに働きかけなくても、先方で何うしても私に働きかけなければならない様に、キリストが霊界から動きますからね。キリストでも釈迦でも、今まで私の生まれるのを待って居たんです。キリストも釈迦も予言者です。キリストは天国は近づけりと予言されたが、自分で天国を造るとは言わなかった。釈迦もミロクの世が来るとは言ったが、自分が実現させるとは言わなかった。
カ氏 キリスト教信者は自分の神様以上のものはないと信仰しておりますが――。
明主様 そんな事はありませんよ。天の父があります。天の父が私のやる事です。
カ氏 キリストはメシヤであると――。
明主様 メシヤではないです。
カ氏 という事になっておりますが、カトリック信者が何ういう風に入って来るのでしょうか。二度目のメシヤか――。ユダヤなんかは未だメシヤが来てないと思っているのですが、降臨という事について――。
明主様 それは私が詳しくお話する事が出来ないです。私がメシヤの降臨とかキリストとすると、ワーッと来て仕事が出来ないです。今色々仕事があるし、書くのも沢山ある。私のバイブルですね。それが出来るまでは公然と言わないんです。だから、ぼかしてあります。そういう意味ですからね。
カ氏 恐れ入りますが、出来れば御手の写真を撮りたいと思いますが――。
明主様 良いですよ。
(明主様がお手をおかざしになるのを正面より写す)
カ氏夫人 「世の苦しみを治す手」という題で出します。
カ氏 何時バイブルがお出来になりますので――。
明主様 そうですね。来年あたり出来ますがね。それは『文明の創造』という本です。
カ氏 出来ましたら、私達の方に成可く早く送って戴きたいと思います。
明主様 それから今までの出版物が色々ありますが、それをみんなあげます。その中には私の弟子でキリストと同じ様な事をした人の手記とか色々出てますからそれをお読みなさい。
カ氏 英語で――。
明主様 いや、日本語です。
カ氏 非常に感謝しております。心から御礼を申し上げます。
明主様 美術館を御覧になりますか。それから、これを言って置こう。此処に造ったのは、世界に天国を造る、その世界の天国の極く小さい模型なんです。そういう意味ですからね。
(栄光 一六四号)
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