某日某所。唯物主義者甲、唯心主義者乙との対談
甲「病気は医者が治すんだから、信仰なんか必要がないと思う」
乙「必要がないとすると、医学なら治るという意味か」
甲「そうも言えないが、医学以上のものは今日ないからと思う」
乙「医学以上のものはないとしたら、信仰療法に縋ってくる人の多数なのはどういう訳か」
甲「それは迷いだ」
乙「医学で効果があるとすれば、迷う筈はないではないか」
甲(沈黙)……。
乙「信仰療法へ縋るのは、誰からか奨められるからだが、奨める人は顕著な効果を認めたからである。その為に人に奨める気にもなる。そうでなければ、人の生命に関わる程の問題を人に奨める筈がないではないか」
甲「成程」
(光 二五号)
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