誠の有る無し

 誠のあるなしを最も簡単に知る方法を書いてみよう。誠のある人は何よりも約束を重んじよく守る事である。単に約束を守る守らないだけでは世人は大した事とは思わないが、実を言うとなかなかそうではない。即ち約束を守らないという事は、人を(いつわ)ったことになるから一種の罪悪を(おか)した事になる。約束の中でも一番軽視(けいし)し勝ちなのは時間である。時間の約束をしておき乍ら守らない事をよく考えてみるがいい。即ち先方は(あて)にして待っているので、その退屈や焦心(しょうしん)はなかなか苦痛である。(ことわざ)に言う「待たるる身になるとも待つ身になるな」という事でも分る如く、待っている人の心持を察すべきで、その心が()かないのは誠がないからである。とすれば外の事は如何に良くても何にもならない事になる。従って神の信者たる者は約束の厳守、時間の励行(れいこう)(おろそ)かにしてはならない。もしその実行が出来ないとすれば、先ず信仰の落第生である。信者たるものよろしく(きも)に銘じて忘れてはならないのである。  

(光 四七号)

 

 

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