第三次戦争は果して有る?

 標題(ひょうだい)に就いての質問はよく受けると共に、今日世界人類の誰もが、これ程痛切(つうせつ)に知りたいと思う問題はないであろう。事実見ようによっては有りそうでもあり、無さそうでもあり、これ程の大問題であり乍ら、(まよ)わざるを得ない有様である。というのは、全く唯物的に考えるからで、これも現代人としては無理はないが、私は宗教家として霊的の面から判断(はんだん)(くだ)してみようと思うのである。

 私は常に「旧文明世界は近き将来終りを告げ、代って新文明世界が生まれる」という事を唱えているが、勿論これは(しん)(てい)のプログラムであるから、信ずるより外はない。という意味で、第三次戦争もプログラムの中での最も大きな(ふし)であると思えばいいのである。併し、これは私が今日改めて言うのではない。(すで)に二千年前キリストは世の終りが来ると言い、天国は近づけりとも言っている。然もキリストの再臨(さいりん)まで()(げん)されたばかりか、又ユダヤ教の聖典にも、将来メシヤが降臨(こうりん)し、世界を救われるという予言もあるので、若しこれ等を信ずるとしたら、当然来るべきものが来るわけである。今私はそれを具体的に書いてみるが、前記の如き新世界というのは、悪に充ちた(しゅう)()の世界が崩壊(ほうかい)し、反対に善に充ちた(せい)(れい)な世界が生まれるのである。その為どうしても、何千年来溜りに溜った処の、人間の(おか)した罪穢(つみけがれ)の汚れを浄めなければならないのは当然である。罪穢とは、勿論凡ゆる(しゅう)塊物(かいぶつ)であって、その大掃除が近づいたのである。

 ではこれがどういう方法によって行われるかと言うと、それは、旧文明時代に造られ現存しているものの中から、汚穢の為使い道にならないもの(ことごと)くが()(かい)され、焼尽(しょうじん)されると共に、(あや)まれる学問も思想も宗教も、(やく)()みとなったもの、将来性のないものは悉く潰滅(かいめつ)の止むなきに至るのであって、この最も重要な役目として生まれたのが()の原子爆弾である。これこそ右のごとき迅速(じんそく)な破壊行動に役立つものは外にあるまい。その素晴しい威力(いりょく)を見ても分る。

 以上によって、第三次戦争は必ずあると共に、世界的大破壊は()(はや)免れ得ない当然な運命であろう。何よりも現在米国もソ連もあらん限りの力を尽して、原爆の多量生産に夢中(むちゅう)になっているではないか。これこそ右の予想を物語っている何よりの証拠(しょうこ)である。

(地上天国 四〇号)

 

 

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