七福神に就て

(お 伺) 

 七福神に就て。

〔御 垂 示〕

 これは伝説的なもので、甚だ曖昧極まるものである。いろんな説や解釈があるが、要するに日本、支那、インド三國の著名人を集めて古人が作ったものであろう。毘沙門天とか、弁財天とかすべて何々天というのは印度の位である。

 毘沙門天は印度の武神で一名多聞天ともいう。弁財天は印度名であるが古典によれば素盞鳴尊から生れた三女神の中の市杵島姫尊という日本の女神である。

 福禄寿は一名ゲホウとも謂い、壽老人も布袋和尚等も共に中国人であろう。

 大黒天 (に?)就いてははっきりしていないが、印度人には違いない。出雲大社では大國主命を大黒天と称しているが、之は昔営業政策から流説したものであろう。大国主命は素盞鳴尊の長男で大黒天とは関係がない。伝説によると、神代に於て天照大神が日本を統治なされた時、印度から渡って来た豪傑があって、大神に何かに使ってもらいたいというた処、誠に無愛想な顔なので大神は「そんな顔ではとても使えない。もっと優しい顔にならなくてはいけない」と申されたので、それからはニコニコ笑顔になったので使われる事となり、金銀財宝を扱う役を仰せつかったという事で、即ち現代でいえば大蔵大臣である。これは面白い伝説だと思う。

 恵比須というのは、蛭子の尊といわれ、骨なしという事になっている。天照大神の息子で毎日釣許りして遊んでいたという事である。骨なしとは要するに気骨のない人間という意味である。兎に角真偽は不明であるが、何か意味がありそうに思う。

 又恵比寿は釣竿と鯛を持っているが、鯛は魚の王であるから、海の幸を表徴したものであろう。

 恵比寿様に対して大黒様は槌をもっている。(つち)(つち)に通ずる故、槌を振る事は土の幸を生み出すという意味で、要するに海と山との宝を出す、これが恵比寿大黒様の本当の意味だと思う。

 元来観音様は高位の仏なるが故に、人を浄めたり、邪神を祓ったりして御救い下さる事はなされるが、金銀財宝等の物質的御救いをされる場合、大黒様に扱わせ給うのは事実で、金銀を集める力を大黒様に与えられる訳である。それで観音様の前に大黒様をお祀りするので、そうすると不思議に財物が集ってくる。

 之に就て面白い話がある。以前私が宗教人となった最初の頃毎月赤字が続いた事があった。すると或銀行員が大黒天像を持って来てくれたのでそれを飾った処その月以来黒字が続く様になったので、私は興味を持ち大黒天像を集め、一時は五十位もあったが懇望されるまま人に与えたので今は殆んどない。その後特別大きい大黒様が手に入ってからは予想外に金が入る様になったのである。

 不動銀行の頭取故牧野元治郎氏は有名な大黒信者で、自分は大黒様の生れ変りの様に思っていた相だ。大黒様の夢の御告げで関東大震災の前に三千萬円もの公債を買い、日本銀行へ預けた。処が震災の時他の銀行は支払いを停止したのに対し、不動銀行だけは右の公債を現金化してドンドン支払ったので大いに信用を博して、同業者間に頭角を顕わしたという話を聞いた事がある。

 

 

Copyright © 2020 solaract.jp. All Rights Reserved.