七、結びの詞(ことば)、及び願(ね)ぎ事の段

此(か)く佐須良(さすら)ひ失(うしな)ひてば現身(うつそみ)の身(み)にも心(こころ)にも罪(つみ)と言ふ罪(つみ)は在(あ)らじと祓(はら)へ給(たま)ひ清(きよ)め給(たも)ふ事(こと)を聞(き)こし食(め)せと恐(かしこ)み恐(かしこ)みも白(まお)す

大光明(みろくおおみかみ)守(まも)り給(たま)へ幸倍賜(さきはえたま)へ

惟神(かむながら)霊幸倍坐(たまちはえま)せ

 

『此く佐須良ひ失ひてば』

 そして、すっかり流離い無くなってしまったらば、

『現身の身にも心にも』

私たちのこの身体にも心にも、

『罪という罪は在らじと』

 罪というものをすっかりきれいにしてくださいと、

『祓へ給ひ清め給ふ事を』

お祓いください、お清めくださいということを、

『聞こし食せと』

お聞きとどけくださいませと、

『恐み恐みも白す』

恐れ敬い謹んでお願い申し上げます。

『大光明守り給へ』

大光明様、どうぞ幸倍賜へ。幸いを倍にしてください、どうぞ幸せをくださいませ。

『惟神霊幸倍坐せ』

 どうぞ惟神と神心のままに、神様のご意志のままに〝霊幸倍坐せ〟。同じように魂を倍にしてくださいませ。魂の幸せを倍にしてください。どうぞ、この上ともに幸せにしてくださいませ。

 

◇  ◇  ◇

 神界の第一天国にお鎮まりになります神々様が、尊び敬っておられます男女二(ふた)柱の親神様のお言葉にしたがって、大勢の神々様が度々お集まりになり、会議をあそばされて、その親神様のお孫様にあたられる神様に、この物質的にも豊かな地上の国が、平和な国になりますように統治していただくようにお任せしようではないかということになりました。そして、そういうご命令をなされました。

 そして、そのお任せすることになった国の中で、仰せに従わずに暴れている神々様には、何故暴れるのだと問い質(ただ)し、よく言い聞かせて、それでも言うことを聞かない者は遠い所へ追っ払ってしまって、その他ガヤガヤ言っていた下々の者たちにも納得させ静かにさせましたので、それではと天界から神様の御座(みくら)をお離れになって、折り重なっている邪魔している雲を勢いよく押し分けて、この地上にご光臨を願い、統治をお願いしたわけでございます。

 そこで、神様のご殿を造らなければならないとて、四方(しほう)に広がる地上の中心であり、太陽の高く照り輝く日本の国を、こここそ平和な国であったからここに決めようと、基礎も堅固に、岩盤に届くように太い柱を立てて、天にも届けよとばかり屋根を高くし、千木(ちぎ)を聳(そび)え立てて、美しく立派なご殿をご奉仕によってご造営をしましたので、神様は、空を覆い、日も遮るような広い広いお邸(すまい)の奥深くお住まいになられて、安らかな平和な国になるようにご統治あそばされました。

 その国の中に生まれ増えてゆく国民は、時の経過をするにつれて、人口がだんだん増えてまいります。とともに、悪いと知らずに行う悪事もあれば、悪いと知りながらも罪を犯す人もあり、たくさんの罪穢が増えます。そこで、その罪を除くためには、天界、神界で行われていたお祓いの礼法に従って、お祭をしなければなりませんが、その木材の元と末とを切り取って、天つ金木をたくさん作って、たくさんの机の上に置き並べて、きれいな菅や麻で、切り刻んで針で細かく裂いて、お祓いの道具をつくってお祓いの祝詞を唱えますのです。

 このように祝詞を唱えますと、天界の神様は、お出入りあそばす堅固なご門をお開きになって、重なり合う雲を勢いよく押し開(ひら)けてお聞きくだされ、地上の神々様は高い山や低い山の頂上にお上りになって、雲や霧を掻き分けてお聞きくださるのであります。

 このように神様がお聞き届けくださるならば、罪という罪は、ちょうど勢いよく長く吹く風が空のたくさんの雲を吹き飛ばすように、また朝の深い霧や夕方の深い濃い霧を朝風や夕風が吹き払ってしまうように、また大きな港に繋いでいる船の綱(つな)を解いて海へ押し出すように、または繁みの濃い木立の根元をよく焼きを入れた鋭い切れのよい鎌で刈り取ってしまうように、少しも罪の残らぬように、清め片付けるようにしてくださるのです。それはどんな方法でかというと、高い山や低い山の頂上からまっ逆さまに勢いよく流れる急流の川の瀬に、瀬織津比売という神様がおいでになって、その罪穢を川の流れに乗せて海に運んでくださるのです。そうすると、海の中のたくさん潮流が流れ合い一緒に集まって渦を巻いているところに、速開都比売という神様がおいでになって、その渦と共にその罪穢を地球に呑み込んでくださるのです。そうすると、海の底と根国底国との中間にある気吹戸というところにおいでになる気吹戸主という神様が、それを根国底国まで吹き払ってくださるのです。その根国底国には、速佐須良比売という神様がおいでになって、それを消滅させてくださるのです。

 そういうふうに罪という罪がすっかり無くなってしまいましたら、今の自分の身にも心にも罪という罪は残りません。どうぞそのようにお祓いください、お清めくださいという私たちの真心を、ぜひぜひお聞き届けくださいませと、恐れ謹み恭(うやうや)しくお願い申し上げる次第でございます。

◇  ◇  ◇

 

だいたい、そういう意味でございます。

学者ですら、まだまだ難解な点がたくさん残っておりまして、本職の神主さんが一年間かからないとわからんことを今一時間ぐらいで喋ってしまったのですから、無理なことは私も重々承知しております。お聞きくださった皆様方はそのアウトラインだけでもご了解くださいましたらば、これから「神言」をお奏げになるときにも、そういう心がけで、しっかりとおあげくださることができると思うんです。

そして、「至らないことをしたからごめんなさい」ぐらいでは済まんのだと。「浄霊実践 感謝の生活」を聞きっぱなしでは済まなんだということでは……。この一年はまことに信者としては神様のご命令に善(よ)くさなかったから、本当は、えらいお盛り物をして、参拝をいくらしても追いつかないということを、これでよくわかっていただいたら結構でございます。どうぞ十二分にお聞き届けくださいまして、ただこの説明解釈だけでなくて、想念的に私たちがご神前に跪(ひざま)くときは、本当に謙虚な気持ちになって神様にお願いしなければならないことをご理解願ったら結構でございます。

 

 

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