此(か)く依(よ)さし奉(まつ)りし四方(よも)の国中(くになか)と大倭日高見国(おおやまとひだかみのくに)を安国(やすくに)と定(さだ)め奉(まつ)りて下(した)つ磐根(いわね)に宮柱太敷(みやばしらふとし)き立(た)て高天原(たかあまあら)に千木高知(ちぎたかし)りて皇御孫命(すめみまのみこと)の瑞(みず)の御殿(みあらか)仕(つか)へ奉(まつ)りて天(あめ)の御蔭(みかげ)日(ひ)の御蔭(みかげ)と隠(かく)り坐(ま)して安国(やすくに)と平(たいら)けく知(し)ろし食(め)さむ国中(くぬち)に成(な)り出(い)でむ
『此く依さし奉りし四方の国中と』
こうしてお下りになりました〝四方(よも)の国中〟というのは、四方(しほう)に広がる地上の中心という意味です。
『大倭日高見国を』
〝大倭〟というのは、申すまでもなく日本の国です。〝日高見国〟というのは、天津日(あまつひ)が空に高く照り輝よう国という意味で、日本の国を称賛しての言い方です。太陽が空に照り輝くこの日本の国を、
『安国と定め奉りて』
これを平和な国となるようにお定めになりまして、
『下つ磐根に宮柱太敷き立て』
〝下つ磐根〟というのは地下にある岩石の層を申すわけですから、その地上にしっかりとした基礎を築いて〝宮柱太敷き立て〟、太い宮の柱を立てまして、
『高天原に千木高知りて』
天に届けよとばかり屋根を高くして、屋根の両端の棟木(むなぎ)を高くすることを〝千木高知りて〟、つまり立派に高い屋根を造ってということになりますね。
『皇御孫命の』
皇孫(こうそん)の、
『瑞の御殿仕へ奉りて』
〝瑞(みず)〟というのは、麗(うるわ)しいとか、立派なという意味です。御殿(みあらか)はご殿です。麗しい立派な宮殿、ご殿を〝仕へ奉りて〟。これは、ご奉仕によって造営させられるということです。勝手に造るという意味ではございません。人々の奉仕によってそういうお宮をお造らせになりまして、
『天の御蔭日の御蔭と隠り坐して』
天を覆(おお)い日を覆うばかりの、つまり、空を覆うばかりの大きな宮殿の中に〝隠り坐して〟。お篭(こ)もりになりましてとか、お住まいになりまして、
『安国と平けく知ろし食さむ国中に成り出む』
安らかな平和な地上に〝成り出む〟。そういう地上が生まれ出ました、できました。
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