此(か)く宣(の)らば天(あま)つ神(かみ)は天(あま)の磐門(いわと)を押(お)し披(ひら)きて天(あめ)の八重雲(やえぐも)を伊頭(いず)の千別(ちわ)きに千別(ちわ)きて聞(き)こし食(め)さむ国(くに)つ神(かみ)は高山(たかやま)の末(すえ)短山(ひきやま)の末(すえ)に上(のぼ)り坐(ま)して高山(たかやま)の伊褒理(いほり)短山(ひきやま)の伊褒理(いほり)を掻(か)き分(わ)けて聞(き)こし食(め)さむ
『此宣らば』
そういたしましたならば、そう申し上げましたならば、
『天つ神は』
天上の神々様方は、
『天の磐門を押し披きて』
〝磐門〟というのは、頑丈なご門でございます。神様のお住まいになる立派なご門を、堅固なご門を〝押し披きて〟。中から押し開いて神様自身がお出ましくださることでございます。
『天の八重雲を伊頭の千別きに千別きて聞こし食さむ』
空に幾重にも棚引いているたくさんの雲を、神様の御稜威で道をお開きになって、その姿をご覧になり、そのお詫びの言葉をお聞きになってくださるでしょう。
『国つ神は』
地上の雰囲気においでになる神々様方は。つまり、天界の神様と地上の神様に分けてあるのです。
『高山の末短山の末に上り坐して』
〝末〟というのは、頂上、頂きとかいう意味です。その神々様のみ位によりまして、高い山の頂上にお上(のぼ)りになったり、また〝短山〟、低い山の頂上にお上りになりまして、
『高山の伊褒理短山の伊褒理を掻き分けて聞こし食さむ』
高い山にお上りくださった神様は高い山で、低い山にお上りになった神様は低い山の頂上で。〝伊褒理〟というのは、霧とか雲とかいう意味でございます。〝伊褒理〟とは、イキノボルとキ・ノボルとかいうことで、雲や霧のことでございます。雲や霧を掻き分けてお聞きになりますでしょう。
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