(医学革命の書『科学で病気は治らない』より)
科学の進歩は、科学発見以前の世界と較べたなら、比較にならない程素晴しいのは今更言うまでもないが、さりとて向後百年、千年後を想う時、それは想像も出来ない程の超驚異的文明世界である事も勿論である。そこでよく考えてみると、今日までの科学の進歩は、端的にいえば光学の進歩でしかない事である。即ち小さなものが拡大して見える硝子玉の進歩である。(中略)此限度内で把握された微生物即ち黴菌、又はウイルスを病原としているのが医学の考え方である。そこで医学は此菌を殺滅すれば、病は治るものと信じ、それを建前として研究を進めているのは言うまでもない。
(中略)又別の面から見ても、人間の生命は造物主が造られた万有中、最も神秘極まるものであって、他の物質とは根本的に違っている事を知らねばならない。之は説明の要はない程高級な存在である。言うまでもなく智性、思想、感情等の思想的面は他の動物には全然ない。此意味に於て人間以外の一切は、科学によって解決出来ると共に、益々進歩発達させねばならないのは勿論であるというのは一切の物質は人間よりレベルが低く、従属されているものである。
従って人間が同一レベルである人間を、自由にする事は真理に外れているから、どうしても人間以上であるXの力でなければならない。だとすれば人間が作った科学を以て、人間の病気を治そうとするのは、如何に見当違いであるかが分るであろう。故に治らないのが当然である。標題の如く科学で病気の治らない訳は分ったであろう。又次の例を挙げてみると一層ハッキリする。昔から至大無外、至小無内という言葉がある。勿論大も小も無限という意味である。例えば大空の無限大と共に、微生物の本質も無限小である。之を人間に譬えれば想念の無限である。宇宙一切、森羅万象如何なる事物でも想念の届かぬ処はない。之によってみても人間は如何に高級であり、神秘な存在であるかが分るであろう。
従って人間の病気と雖も、有限である科学では治し得ないと共に、無限の力によらなければ治し得ないのは明々白々たる事実である。此理によって医学の誤謬の根本は、人間と他の物質との違いさを知らない処にある。としたら、その幼稚なる未開人的といっても過言ではあるまい。
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