去年の栄光の正月号には「世界夢物語」というのを書きました。あれは面白い事があるのです。最初は「これからの世界」という題で書いたのですが、それから新聞に出そうという時に、ちょっと気に入らなかったのです。「夢物語」としなければいけない気がしたのです。それで早速「世界夢物語」と訂正したのです。そうしてあれは、スターリンが生きているとどうしてもアイゼンハウアーと衝突になるのです。そこであれを書いたのです。ところが神様の方では、とに角そうでない事になったのです。つまり夢物語になったわけです。それで私は、その後スターリンが死んでから、ソ連は=共産主義はまるっきりガタガタになってしまうと言ったのです。ガタガタと言っても、滅びてしまうというのでなく、ずっと勢いがくじけるというわけです。やはりその後そういう工合に非常に衰えました。一つの、何んとなく世界中が脅やかされているような不気味さがなくなって来たという、非常に温和しい、理窟の分るような形になって来たのです。それでこれからますます平和攻勢という方針でやってゆくと思います。今世界中がそういうわけで、一種の、明かるいというまでにはゆかなくても、とに角何かしら心が柔らいだというような形になって来ました。ただその代り、軍備がずっと減ったから、日本なども、特需景気というのもずっと減ったわけで、それがために経済的のマイナスの影響もあり、大分金詰りとか、又今年の政府の消極経済――インフレをできるだけ押(抑?)えるというような方針になって来たために、この面だけは暗い方ですが、これも一時的の苦しみで、別に根本的の悪い意味ではないのです。ただ、こういう問題でも、結局去年の貿易尻が非常に悪いために日本の金が減って、ますます借金が多くなるという、貿易の不調が原因ですから、これを解決するのは何んでもないです。自然農法が普及されれば楽々と解決してしまいます。貿易尻の悪いという、つまり金が減るという事は、何んと言っても食糧問題が一番深刻です。まだ政府で発表してないが、この米や麦を買う金は大変なものです。そこにもっていって肥料ですが、肥料の内で、硫安を作る電力は大変だそうで、とに角日本で硫安を作る電力を節約すれば、半分減ると言われてます。一番電力を使うのが硫安だそうですから、こういう面からの経済的の影響というものも大変なものです。だから日本の経済とか凡てそういう事を楽々と解決するのは自然栽培です。ですから今年は一層自然栽培に対して運動をやる必要があると思ってます。
それから熱海の地上天国は秋までにどうしても開館の運びになるように出来ます。つまり会館と水晶殿ですが、美術館の方は来年になります。これが出来ると世界的の話題になるだろうと思います。世界中の注目を引かれるわけです。と言ってもまだ中途ですけれども、すっかり出来上ったら大変なものです。今やっている土地なども面積が拡がりつつあります。これを考えてみると、日本だけとしても、これだけの大規模にこういう物をやった事がないのです。大きな建物という事については、大阪城とか、丸の内の二重橋というものを作ったが、あれは本当に人類とか社会、大衆のために作ったのでなくて、自己の権勢を固持するために大いに威容を示す事と、それから戦の時の防備という、そういったような考えが根本ですから、その点において私がやっているこの地上天国とは逆ぐらいに違うのです。それから日光も結構ですが、あれもやはり、三代将軍が徳川の天下を続けるために大いに威容を示すという事と、一説には、あの時代の各大名は懐が温かいので、まだ秀吉の残党が残っているから危険だ、それには懐を貧弱にしなければならないというので、そういう策略があったという事を言ってますが、そういう策略も幾らかあったでしょうが、あれを作った目的は、大衆的の考えは殆んどなかったのです。そういうようで、日本における大建築といった物はないのです。そこで箱根・熱海の地上天国は、日本が始まって以来ないものが出来るわけです。それで日本のみならず、外国を見ても、なるほど支那の北京城などというのは大した物です。しかしそれもその時の王権が、やはり自己の権勢を大いに見せびらかすためと、それから自分の贅沢といった意味であって、大衆のためにどうという考えではなかったわけです。それからヨーロッパのヴァチカン宮殿にしても、やっぱりキリスト教の一つの本山として、丁度日本で言うと奈良の宗教的のものと同時に、金は大いに集まり、品物の良い物は沢山奉納するというわけで、自然にああいう美術館が出来たのです。それから又ヨーロッパの中世紀(期?)は非常に宗教美術が沢山出来たので、どうしてもヴァチカンに美術館が出来なければならないような事になったのです。そういうような訳ですから、本当に地上天国的の、大衆のために造るという考えは全然なかったわけです。ですからそういう点において、こっちでやるものは世界始まって以来ないわけです。それともう一つは、この間のアメリカの新聞記者も言ってましたが、つまり美術館として品物は良い物がいろいろあるが、その位置が、箱根・熱海のような天然の美を採り入れたという所は別にない。その点においては世界にない、という事を非常に褒めてましたが、どの点から言っても世界の話題に上って、世界中で、日本における一つの大きな出来事として見るような事になって来ると思います。その結果、〝一体救世教とは何だ〟ということになり、〝岡田茂吉という人物がやっている〟〝それは一体どういう人物だ〟という事になって……これは普通言うと少し慢心みたいですが、別に私がやっているのでなくて、神様がやっているのですから、むしろ私は批判する立場に立っていると言ってもよいのです。〝僅か十年か二十年たつかたたない内にこういうものを造った〟というわけで、岡田研究という事が始まるだろうと思います。〝どういう人物か、どういう思想を持った人物か〟というわけで、私の書いたものを世界的に読む事になります。その結果どうしても今までの医学迷信、肥料迷信という事を分らざるを得ない事になります。又、そういう地上天国というドエライものを拵えるだけあって、彼の思想や彼の言う事は素晴しいものだ、第一これによって健康を快復する。病気が無くなる。肥料なしで豊作になる。それから無神思想を無くすれば犯罪者が無くなるという、いろいろな事を知るわけです。妙なもので、変な目を持って見ると、幾ら良い事を書いてあってもさっぱり頭に入らないのです。ところが、〝これは普通の人間とは違う。確かに只者ではない。これはどういう事を言うのか〟というそういった目で見ると一々感心する事になるのです。どうしてもそこにゆかなければ駄目です。そういったようなやり方は、絶対の神様がやっているのですから、驚くほどうまくやられるという事は分ってますが、とに角、美術をもって最初大衆の注目を引くという事は、神様はなかなか上手をやると私は思ってます。いくら高等な理窟を説こうと、素晴しい御利益を与えようと、それは暇がかかります。なかなか簡単に受け入れる事はできないものです。ところが見るものですと……それも見たいような物を見せるので、無理に押し付けるのではないのですから……実に簡単で効果が上るのです。それでいよいよ熱海の地上天国が出来ると、日本人が殆んど全部見に来るでしょう。それは一時には来ないが、とに角だんだん知れるに従って、どうしても見ずには居られないという事になるでしょう。今は出来かかりですが、出来上がったら、それは信者の人も喫(吃?)驚します。つまり、その雄大なる構想と、まだまだ予想もつかないようないろんな所が出来ますから、まず天下の目をそばだたせるという事になります。それは箱根とはデンテ比べ物にならないくらいになります。それがすっかり出来るのは……美術館が出来るのは来年の秋までと思ってます。来年一ぱいなら大体出来ると思ってます。そうして去年一年間に日光に行ったお客が、二百四十万人と、この間新聞に出てましたが、ですからその半分とみても、百万人は来ると思います。それで一カ年百万人とすれば、入場料が大変なもので、何千万円というものになります。
そこで、これで、箱根と熱海を連作する十国峠の道路を、どうしても広い道路にしなければならないので、十米以上、二十米ぐらいの大道路を作るつもりです。これは駿豆鉄道も去年話をした事がありますが、向うは営利会社で算盤ばかりとってますから――もっと小さな規模で、ケーブル・カーに熱中していて、私の地所を譲ってくれと言って来ましたが、そういうようなわけで――会社では駄目ですし、県では金が無くて出来ないし、国家は尚更そうですし、そうかといって個人でやる者はないのですから、どうしても私がやるよりないのです。日本で一番肝腎なのは箱根・熱海ですが、これをもっと改革しなければならないし、又自然にそういうふうになって来ます。これほど交通が至便で良い所は日本中にないです。今此処から強羅まで行くのに一時間かかりますが、これは道路さえ良くなれば、半分の三十分で行けます。端の方だとすると、もっと早く行けます。ですからこれはどうしてもやらなければならないのです。入場料が予定どおりに入ればそれをやりたいと思ってます。そういうようなわけで、漸く救世教が、〝普通の宗教とは違う、これは本当に大した仕事をする宗教だ〟という事がだんだん分るようになると思ってます。そういうふうになってからが、浄霊医学だとか自然農法という事が……〝これだけの事をする宗教だから確かにこれは本当に違いない。これだけの金はどうして集まるか〟というと、〝それは散々病院に行って命が無くなるというところを助けられた、その感謝でみんなが金をあげ、その金でこれだけの立派なものが出来る〟とすると、〝なるほど、そうするとこれは本当だ〟という事になって分るのです。そうなるとこっちの目的どおりにゆくわけです。そういうふうな順序にするという、神様のやり方は、実に大したものだと思ってます。
それからもう一つ面白い話があります。原子爆弾と浄霊とは同じ事なのです。霊と体だけの違いで、非常に似ているところがあるのです。それはどういう訳かというと、原子爆弾というのは熱です。今朝の新聞の見出だけで見ましたが、太陽熱の移動だというのですが、熱度が非常に高いからです。ところで、あの原子爆弾から発する熱というのは、二万度か三万度か、何万度という事になってます。或いは、水素爆弾などの度数はもっと高いでしょう。そうすると、その火力の前には何物も焼けてしまうので、地上は無になってしまうのです。それで浄霊のこれ(掌)から出る光線と同じというか、むしろ本当の意味から言うと、浄霊の方がもっと火力が強いのです。ただ、原子爆弾は体の火力で、この方は霊の火力です。霊だからして、人間の五感に触れるような熱ではないのです。まるで無に等しい熱ですが、しかし力においては原子爆弾以上です。それで此処からの霊の熱というものは、どういう働きをするかというと、病気の因は、私が説いてあるとおり霊の曇りです。霊の曇りというと不純水素ですが、不純水素というのは、不純水素中に毒粒子という非常に細かい粒子があり、それを浄霊の火素が焼くのです。ですからそれが体に写って肉体の方の毒素が溶けて出るというわけで、これは一つの科学的説明で、つまり理論科学です。ですから、人間の霊の曇りの内のその毒分は焼いてしまうだけの霊の火力が出るのだから、丁度霊の原子爆弾と言ってもよいわけです。そこで、体的原子爆弾が出来ると同時に霊的原子爆弾が出来たという事になりますから、非常に面白いです。それで体的の原子爆弾によって――丁度アイゼンハウアーが世界的に宣言しましたが――戦争はもうできない。だから原子爆弾を拵えても、お互いに止そうではないか。平和の方に使うようにしようではないかという事を唱え出してます。要するに物質的に戦争を無くす一つの力が出来たのです。それで浄霊の方は、これによって霊を浄めるために、人間の方が戦争をしようという気持にならないわけです。ただ、戦争の気持の無くなるという事は、戦争をしようという、争いを好む霊の力が弱いわけです。という事は、それが人間に憑って、人間にそういった間違った事をさせようというその働きが弱ってしまって、そこで人間の方は戦争意欲が無くなって、それから又体的には戦争ができないようになり、これをやれば人類が破滅になるという事を分らせるという、霊と体の両方を、神様が同じ時に出現させたという事は、そこに非常に関連した意味があります。これが、世界がいよいよ地上天国=ミロクの世になる……出来上がるという間際に来たわけです。ですからして、原子爆弾を作ったのはアメリカですが、アメリカは体的による地上天国の根本を作り、それから私の方は霊的地上天国を造るという、その霊的力が日本に生まれたのですから、日本と米国の両国は霊と体で、その力が同時に出来て、いよいよ地上天国が出来る事になるわけです。前から私が言う〝アメリカは緯の線であり日本は経だ。それで経緯を十文字に結んで、それからが本当の文明が生まれる〟という事が、つまり具体的に現われるわけです。ただ、それを一日も早く人類に分らせる……少なくとも日・米の人間が根本ですから、これに一日も早く分らせるようにするというために、その最初として、さっきから話したとおり、地上天国が出来るという事によって、一番先にみんなの目を其処に向けさせるのです。とに角日本を先に向けさせ、次はアメリカ人と……それによっていろいろな救世教の真髄が分るという段取になって来て、要するに地上天国出現に、一段、段を上ったという事になるわけです。
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