四月十一日(名古屋市金山体育会館において)

 今日はいろいろお話したい事がありますが、時間が非常に少ないので、ごく要領だけをお話しようと思います。

 まず、今世界中の人間が最も関心を持っているのは、知られるとおり水素爆弾の出現です。原子爆弾の時も随分驚きましたが、原子爆弾の方はまだ何かと免かれる工夫がありそうなものだという考えが誰にでもありますが、今度の水素爆弾に至っては、逃れる事ができないと、今でさえ広島に落したあの原爆の百倍とも言うし三百倍とも言うし、六百倍とも二千倍とも言われているので、正確な数字は分らないのです。とに角、少なくとも何百倍という事は、大体見当はつくのです。そうすると、一体世界はどうなるかという事です。しかもそれで止まったのではない、まだ進んでいるのですから、或いは一万倍にもなるか分らないです。そうしたら、一体この世界はどうなるか、人類はどうすればよいかという、つまり底知れない不安な気持が誰でもするのです。おそらく人類始まって以来、これ程な恐怖と、これ程深刻な問題はないわけであります。ところが、では〝一体どうしてこういう気味の悪い恐ろしいものが出来たか〟〝一体この世の中に神様が有るのか無いのか。神様があるとしたら、どうしてこんな恐ろしい物を作ったのだろう〟〝何のためにこんな物を作らなければならないのだろう〟という問題は、特に信仰のある人は一番にそういう観念が起こらなければならないわけであります。つい最近もアメリカの(日本で英字雑誌を発行している)シーンという雑誌社の人と、ラジオ東京の係の人達が私に面会を求めて来たのです。というのは、私の「アメリカを救う」という本を読み、それから「原爆恐るるに足らず」という論文を何時か書きましたが、それを読んで、アメリカの人から是非調査をしてもらいたいという、表面は別に何んとも言いませんが(結局アメリカの相当有力な筋だろうと思いますが)それから調査を依頼されたという意味で会いたいと言って来たのです。私は十四日に帰りますから、十五日に面会するつもりです。

 それについて気がついたのですが、この事については信者の人も知っておく必要があると思うのです。というのは、この水素爆弾というものは、考えようによっては良い方と悪い方と両方にとれるのです。この間アイゼンハウァー大統領が、確か今月の一日頃と思いますが宣言をしました。それは〝水素爆弾というものは確かに恐ろしい。しかしこれは使う人の目的によって恐ろしい物にもなれば、又さ程恐れる必要はない〟という事を世界に向って宣言しました。あれは全くそのとおりです。つまり武器として使ったら、それこそさっき言ったとおり一大恐怖です。どのくらい人類に、被害……どころではない、もう殆んど人類の絶滅と言われる程の恐ろしいものです。けれども、そういった戦争のような武器という意味で使われなければ良いのです。では、戦争の道具に使うという事は、善悪とすれば結局悪に使うから人類に災害を与えるのです。これを善に使えば良いのです。今のところ善に使うという工夫は出来ていませんが、これは研究すれば大して難しい事はないのです。いずれにせよ、結局火力ですから、つまり強い、言わば太陽です。〝太陽を取られた〟と言われてますが、太陽の熱のごく集中されたものです。熱の一つの大きな固まりを作るわけです。それを善い方に使えば大変な良い働きをするわけです。勿論それは動力です。これが発達すれば、僅かな手数と費用でどんな大きな動力でも出来る事になると、それこそ今一番多く使うのは電気ですが、その電力などもアレによって非常に簡単に出来るわけです。ですから結局悪に使わないようにするという事なのです。そこで悪に使わないとすれば、悪の思想、観念を人間から抜けばよいのです。しかし全然抜くという事はできませんが、悪より善の方が勝っていればよいのです。何時も言うとおり、悪が四で善が六ならよいのです。悪の制禦です。その制禦の力がないから恐ろしいのです。即ち水素爆弾が恐ろしいというよりか、人間の悪を制禦する事ができないという方が恐ろしいのです。悪を善にする力はどうすればいいかというと、そこにつまり宗教の価値、生命があるわけです。だから悪を淘汰するというよりか悪を弱らせる力が必要です。それが宗教の使命です。然してそれだけの力ある宗教は出なかったのです。出なかったからこそ悪の方が淘汰されないで、思いきってやるとそこに水素爆弾が出来たからして、いよいよ危ないという事になったのです。悪を弱らせる力がないとすれば、ここに宗教家の役目というのが一番重大な問題になって来るわけです。そう見て来ますと、その力のある宗教はあるかというと、私はあると言う。一つあるのです。それは、口はばったい事を言うようですが、それが救世教です。悪の力を抜く宗教、悪を制禦する宗教、悪を弱らせる宗教、それが救世教より他にないのであります。では、一体救世教というものはどういう方法でそういう事が出来るかというと、それが光です。つまり光のある宗教、光のある教祖なり宗教家というものは、今まで地球上に出なかったのです。その出なかったという事は、何によって分るかというと、これも甚だ大きな話ですが、ちょっと信じられない話です。けれども、本当の事ですから言わなければならないわけです。救世教の人達は分りますが、そうでない人が聞いたら〝ああいう大きな事を言うのは、あいつは山師か、頭がどうかしている〟と言うでしょうが、これは本当です。それは何かというと、最近キリスト、釈迦、マホメットという偉い人達がみんな私に救ってくれと言って来ているのです。

 その一例をあげますと、最近キリストが或る若い婦人に憑って来て、この間私は浄霊をしてやったのですが、浄霊するかしない内に、涙を(さん)(ぜん)と流して、実に感謝に堪えない態度です。長い間霊界で非常に苦しんだのです。しかし〝今度はお救いいただいて有難い、嬉しくて嬉しくてしようがない〟と言ってシャクリあげて泣くのです。暫らく話ができないので、その間待っていたのです。そういう事が二度ありましたが、聞いてみますと、キリストが憑った時には、やはり磔の苦しみがあって、そうしてよくキリストの磔の像で、こういうように首を曲げて居りますが、やっぱり首を曲げるのだそうです。どうも首を何かで押えられたような、非常に苦しいそうです。それは、つまり磔に遭ったから苦しいのです。つまりその苦しみがすっかり取れないのです。取れないという事は何故かというと、光がないからです。それで、この婦人は去年頭がおかしくなって私が治してやったのです。それでまだ固まりがあるので時々来いという事で、時々やってやったのです。すると何時の間にかキリストがそれに憑って、何時の間にか良くなったというのです。それからマリヤですが、マリヤは、自分の息子が救っていただいたというので二、三度出て来ましたが、非常に感謝してました。それから順々に出てくるのです。ヨハネも出て来ましたが、ヨハネは二千七百五十年霊界で苦しんでいたが救われたと言って、非常に感謝してました。最近はキリストの弟子でなかなか偉い人でヤコブというのが憑って来ました。そういうわけで、マホメット、孔子、お釈迦さん、日本では弘法だとか親鸞などが憑りました。続々憑って来るのです。そして何が欲しいかというと光が欲しいのです。私がちょっと浄霊をしてやると、光を受けますから救われます。だから光を求めて世界中からやって来ているみたいです。光を受ける事によって悪を制禦する事ができるのです。そういうわけで、今のような偉い、人達……でもないですが、神達……でもないそういう聖者達が救世教のために大いに働くというのです。今までも働かしていただきたかったけれども、穢れがあるので、曇りがあるので働けなかったが、今度曇りを取っていただいたから大いに働けるというので、みんな勇んでいるのです。ですからそういう、八百万の神様と言いますか、束になって活動しますから、如何に世界中に大きな発展ができるかという事がよく分るのです。

 そこで今話した悪ですが、水素爆弾を恐れるという根本を言うと、つまり、作ったのはアメリカですが、アメリカが何のために作ったかというと、ソ連に対する脅威で、これを恐れているのです。知っているとおり、世界はアメリカとソ連との戦いみたいです。そのために水素爆弾というものが出来たのです。ソ連が恐ろしいという事は、ソ連の世界制覇とか世界を共産化するという、そういう考えを抜けばよいのです。けれどもこれもおかしな話ですが、そういった死んだ霊ばかりでなく、生きている霊、生霊が霊界でみんな一々呼ばれて、私の代理の神様が呼んで一々説得したわけです。ところが霊の方は知っているのです。もう自分は考え直さなければいけないという事で、マレンコフ等はつまり改心したのです。これから心を入れ変えて、救世教の目的の、人類の救いのために大いに働くからという事を宣言してます。その他世界の偉い人達、アイゼンハウアーとか、東洋特にインドのネール首相等が呼ばれました。その他いろいろと沢山出て来ましたが、これは順次「地上天国」に出ます。そういうわけで、死んだ霊、生きた霊両方とも、救世教の神様と言うとおかしいですが、これはキリスト教のエホバです。それから「東方の光」と言う人もありますが、それによってみんなきれいに掃除をされて、そうして清浄で働くわけです。これは余程偉い人はみんな知っていまして、キリストの「天国」とか、いろいろと予言されたのを待っているのです。いよいよ待っていた本当に世界を天国にするという事業が始まったというので、我勝ちにやらしてもらいたいとて集まりつつあるのが今です。だからして不思議なような事で不思議はないのです。当然来るべき事が来、時節が来たというだけの話なのです。それがためにあなた方が光を分け与えられて、確かに人を救うという確信を得られるという、こういう今までにないような事も、それがためだという事が納得できるわけです。そういう事を知ってこれからやると、又いろいろな説明を何かの場合に、先方を分らせ納得させるというのに、大変な大きな力になります。丁度、前にも言ったとおり、中京という所は神様の方でも非常に重要な所です。西と東の真中で中京と言ったのですが、私のやっている事は、伊都能売の働きですから、東と西の働きです。その真中の働きです。救世教のバッチが十文字で、真中が赤いのは日本です。昼間の世界です。中の黄色いのは、本当は金です。救世教になるわけです。それで、十の、緯は体的文化で、経は霊的文化であり、その経と緯とを結ぶというわけです。アメリカと日本を結ぶという事が根本です。近頃アメリカの新聞記者とか、そういう人がだんだん増えて来るのです。そして話がよく分るのです。だから信者でなくても私の仕事に働かしていただきだいという、そういう人がアメリカの知識階級の中にも増えつつあるのです。それもやはり今言った事の一つの現われです。

 

 

Copyright © 2020 solaract.jp. All Rights Reserved.