本教の強味

 標題の如く、他の如何なる宗教にも見られない強味を本教はもっていることで、それを今ここにかいてみよう。というその主なる点は経済面である。普通宗教と言えば、昔からその宗教なり団体なりを維持運営する為の費用は、全信徒からの寄附によるのは勿論であり、神社や寺院によっては、参詣者の賽銭(さいせん)によるのもある。その様な訳だが、特に新宗教にあっては積極的運営が殆んどである以上、建物を始めとし、何や彼やその費額は案外多く要るものであるから、つい無理をしてでもやらなければならない事になり、宗教によっては、少し熱心な信者となると献金々々に追われ通しで、年々貧乏になってゆき、古い信者になると、(あめ)吸殻(すいがら)しのようになってしまう者さえよく見るのであって、これが新宗教を警戒したり、敬遠したりする原因ともなっているようである。これ等もいつもいう通り、霊的には救われても、体的には救われていないのである。

 処が本教に於ては、病貧争絶無の世界を作るのがその建前(たてまえ)となっている以上、健康を解決すると共に、貧乏(びんぼう)も解決しなければならない訳で、この点に於ても神様は大きな恵を下さるのである。何よりも本教信者になるや、最初は貧困に苦しんでいた者でも段々改善され、一、二年も経つと金銭の心配など全く解消してしまうのである。勿論これには立派な根拠がある。というのは、入信するやその日からでも人の病気を治す力を与えられるから、どんな人でも入信後数カ月も経つと、博士の見放した病人や、死の宣告(せんこく)を受けた患者も、全治恢復させる事が出来るので、大きな御利益を頂いたからには、謝礼をしなければ気が済まない事になり、そういう収入が漸次増えてゆき、遂には生活費を差引いても、金が余る位になる人も多いので、神様へ奉謝すべく本部へ献金(けんきん)するのである。従って、本教に於ては他宗教では到底真似の出来ない程の大規模な経営を行う事が出来るので、世間の注目を引くのである。

 その結果救世教はドエライ収入があるとか、これこれの財産があるなどといって、馬鹿々々しいような数字を、よく新聞や雑誌に出しているが、前述のような訳で、そう見られるのも致し方ないともいえる。

 今一つ、これも他では全然見られない強味というのは、本教信者になると、病気の心配がなくなってしまう。然も本人のみではなく家族の者まで、病気に罹っても御手前ものの浄霊で造作(ぞうさ)なく治るので、医師も薬も必要なくなると共に、長煩(ながわずら)(なが)(わずら)?)いなどする者もないから、これが経済面及び精神上に及ぼす御蔭は大変なもので、病気で休む者など殆んどなくなるから、能率の上からいっても、その利益は莫大(ばくだい)なものである。全く世界広しと雖も、このような宗教も団体も決してありはしないであろう。処がまだある。それは不正をする者がないことである。それが為会計上の事は、帳簿や受取などの必要もなく、只税務署に関する事だけの帳簿を(そな)えておけばいいのである。という訳で七面倒くさい事は一切ないから、手数もかからず、気持もよいので、この御蔭は筆や言葉には表わせない程である。そうして一切万事信者がやっているので、誠意を以て、無駄な事や不利益な事は出来るだけ行らないように心掛けているので、凡て簡単にスムースにゆく。例の造営の土木事業にしても、半分以上は奉仕者であるから、銘々(めいめい)が食糧持ち無賃金で誠と熱で骨折るのだから、その能率の上る事は驚く程で、言わば速くて良く出来るという訳である。尤も最初雇い入れた労務者も、いつかしら信者になってしまうので、今日は全員信者といってもいい位である。何よりも本教造営の(はかど)(はかど)?)り方の速いのと、出来栄えの素晴しい事であって、見る人悉くが驚歎する処である。こういうような訳だから、世間で見るような仕事の上の監督者などは全然要らない。時々私が一寸指図するくらいであるから、殆んど自由であっても、(なま)けたりサボる者など薬にしたくもないのである。尤も斯ういう点は他の宗教にもあるにはあるが、只(さき)にかいた如く、本教独特の強味である。信者が宗教活動をし乍ら相当の収入がある事、病気に罹る事は殆んどない事、不正者がないため安心して任す事が出来る事等である。としたら本教が今までに類例のない程の発展ぶりをみても分る筈である。

 これに就いていつも思うことは、今日社会に於ける凡ゆる階級の邪悪分子の多い事である。従って、若し官吏、会社員、労働階級、その他凡ゆる従業員悉くが救世教信者になるとしたらどうであろう。実に想像(そうぞう)も出来ない程の素晴しい能力が上り、幸福を得られる事となり、恐らく日本は世界の模範国家となるのは、太鼓判を捺しても間違いないのである。

(栄光 一二八号)

 

 

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