吾等が唱える五六七世界の実相は目下執筆中で、何れ発表するつもりであるが、茲では五六七世界建設迄の過程に就いて述べようとするのである。勿論五六七世界とはキリストの予言した天国であり、釈迦の唱えた所謂彌勒の世である。然るにこの理想世界たる五六七世界は、今や呱々の声を挙げんとする寸前に迫っている事である。私の霊感によれば今霊界に於ては既に五六七世界の土台は築かれたのである。これによって近き将来いとも現実的にこの地上に出現する事は疑う余地はないのであるから、何と有難い時節に生まれたものではないか。実に吾々は歓喜に堪えないのである。
それに就いて知らねばならない事は、例えば今茲に一大豪壮な建築物を建造せんとする場合、今迄その土地に存在していた古い家は破壊されなければならない。勿論その古材の中から新建築に役立つものを選び、洗い浄め削り直して使用する事は勿論であって、今や五六七世界建設に当ってもそれと同様な事象が行われるであろう。それに就いて今後発生する凡ゆる事態が、人間の眼からみて理窟に合わない様な事や、無益と思う事、破壊的の事等もあるかも知れないが、それは汚穢の一大清掃である事を知らねばならない。併し一切は神意の具現である以上、人間の凡眼によって兎や角判断する事は出来ないとすれば人間たるもの、大いに謙譲となって、一切の推移に順応すべきである。
この事を霊感によって知識し得た吾等は、常に偉大なる神意を曲解せざるよう介意し、正しい神観を以て、今後人類の経験にない如何なる異常時や崩壊作用も、信仰に徹する者の特権として与えられたる安心立命の境地に住し、生を楽しみつつ時を待つべきである。斯様な甚だ摑み処のない言い方も、深遠なる神の密意は現在具体的に言う事は出来ないからである。
要するに彌勒世界実現前当然経なければならないその過程に対処する心構えを整えるべきである。
(光 一八号)
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