(お 伺) 五十一歳の信者で御座いますが、昭和二十三年妻が入信致し、本人は幼少より体が弱く、浄霊を戴き大変良くなり、昨年七月光明如来様及び御屏風観音様を御奉斎させて戴きました。本年二月顔面神経痛の浄化を戴き入信致し、其後大変に良くなり、仕事も出来る様になりました。一昨日(九日)朝急に頭が重くなり、浄霊を戴き直ぐ良くなりました。同日午後右手頸より肘の辺迄強い痛みを感じ、寒気が致し、浄霊二十分位で寒気が取れ、腕の痛みも薄らぎましたが、背中と足に高い熱があり、心臓及び胸一面が苦しく、急激に寒くなったり、熱くなったりしますが如何なる訳で御座いましょうか。数年来脱腸があり、其浄化を度々戴いて居りますが、はかばかしく御座いませんが霊的な関係が御座いましょうか。御垂示御願い申上げます。
〔御 垂 示〕
之は霊的ではありません。薬毒が体躯中にある。それで方々に固まっているのが、順に溶けて来る。其浄化です。ですから、根気よくやればすっかり治ります。寒気がするのは、そこに熱がある。足に高い熱があるのは、薬毒の固まりが溶けて来るんです。心臓に浄化が起って熱がある。それで胸が苦しい。脱腸はお腹に固まりがあり、押している訳ですがね。霊的と言うのは滅多にないですがね。
それから霊が憑ると言う事は、そこに曇りがあるので、曇りがないと憑れない。曇りと言うのは薬の毒ですからね。何処かに病気とか、苦痛があれば、何時薬を飲んだか――あの時の薬だ、と言う事で分ります。病気は何でも薬だと思えば間違いない。何でも霊的だ、霊的だ――と言うのはそんなに思わない様にした方が良いですね。精神病や癲癇は絶対に霊的ですがね。他の――痛いとか痒いとか、熱が出るとか――そう言うのは皆な薬ですからね。ここが痛いと言うのは、何時の薬だろうと考えると分る。
それから漢方薬が恐いですね。漢方薬は頭に来ますからね。あの時の漢方薬だと思えば分ります。私は始終薬の事を書いているが、仲(中?)々染込まないですね。何しろ長い間薬毒迷信にかかってますからね。
【御 教 え】
愈々講和になったけど―之は予期していた事ですが、それで今度の記念にサンフランシスコで美術展をやりますが、あれは余り良い物じゃない。何時かも話したが、今度は余り良い物を出さなかった。で、来年アメリカのニューヨーク、ボストン、ワシントンそれからロンドン、パリですね。そこで日本の本当に良いものを集めて展覧会をすると言う計画で、する事になったのですが、兎に角近代、美術的に――美術思想が段々盛んになりつつある様だが、非常に喜こぶべき現象です。日本でも大分美術的に――色んな催しとか、美術館とか――大分方々に盛んになって来たですね。まあ一(―?)結構ですが、一方はそう言う様な平和文化的の事が大分盛んになって来たが、又一方では、米国もソ連も色んな進歩した武器を造って大戦争の準備を著々としてやっている。実に、極端から極端になる。そんなやり方なんで、一寸訳が分らない様な、又気味が悪い様な、面白い様な、変な状態ですね。それで、平和文化の方が段々進んで行けば非常に結構ですが、一方では大破壊の準備をし著々として進んでいる。丁度、創造と破壊ですね。之が一緒に来る。先から私は言うが――大本教のお筆先にあります。「いずれは建変へ(替え?)と建直しが一緒になるから」と、そう言う様な事を言っている。それも神様の予言です。要するに創造と破壊で、今の世界の状態がそうです。それで、平和の方うだけが進んで行くかと言ふ(う?)と、そうではなく、一方で破壊の準備をしているんですから、何うしても第三次戦争が起らなければ追っつかない。と、そう見られる。だからそう言う戦争もあると見なければならないが、そうかと言って、その他に段々浄化が強くなりますから、色んな事があるんです。それは、之から段々出て来ますが、その目で見れば、別に何でもない筈です。
一昨日、大本教の三代教主――女ですが、之は現在大本教は愛善苑と言ってやっているが、古い大本教信者も相当残ってますから、その人達が――新しい人も幾らか入っているでしょうけれど―兎に角やっている。三代様と言うのは、教祖の出口直と言うお婆さんの長女が出口スミと言うが、この方が出口王仁三郎先生の奥さんですね。その娘さん、やはり長女で、その方が三代様です。一昨日此処に来た。前からの約束で――春からの約束で――来られた。庭もすっかり案内して、二時間位色々お話したが、之は立派な方です。それで、いずれあそこも私の方でちゃんと色々世話を焼いてやる様になってますからね。そんな事言うと、先で誤解するといけないから言いませんが、立派なものを、こっちで拵えてやるんです。綾部にね。それで、あっちに、こっちとは違った、一つの――あっちの経綸の中心が出来るんです。之は以前からちゃんと定まっている事で、唯時期だけの問題ですね。そんな様な訳で、あの辺も、綾部を中心とした処が大変変る。お筆先にもありますがね。お筆先に依りますと「十里四方は宮の内、綾部は真中にあり」と言うのがありますがね。
伊勢の大神宮さんは、伊勢の山田にありますが、その前は丹波の亀岡で、その前は綾部です。天照大神様が祀られた中心です。その前が丹後穴太神社ですね。幾度も移ったんです。私の書いた「日本民族の霊的考察」の中で、天照大神様が信州の水上山に逃げられ、戸隠山に籠られたと書いてあるが、水上温泉と言うのがありますが、あそこに、私の方で鉱山を買ってやり始めて居ますが、やはりそう言った因縁があるんです。水上山にも立派なお宮が出来るでしょう。そんな訳で。これから神様の事は段々進展の徴しが見える。
それから、もう一つお話したいのは、今度大草さんと、松井と言う人と鈴木正吾と言う元代議士ですが――之は皆な良く知っているでしょう――この三人の人が東北の方に講演旅行ですかね、それをやったが、一番最初にやった処は青森県の一番隅で大畑町ですね。之は日本で言えば一番北端でせ(しょ?)うね。そこを最初にやったんですがね。非常に盛んだったそうです。小さい街でしょうが、千人から来たそうです。
で、今度神様は本格的に開かれ始めたんですね。何時も言う通り、東と北が霊ですからね。それで、そこから南と西に向って行けば必ず成功すると、何時も言ってますが、そう言う意味です。そこで、私は東から西に来たんです。之も何時か書いてある。日本の東は東京で、東京の東が浅草で、浅草の東が橋場と言う処です。そこで私は生れて、それから段々西に来たんです。そして、西に来るに従って私の仕事が大きくなったんですね。社会的にも知られる様になった。そこで、メシヤ教が本当に開くにも、東北の端からが本当なんです。それで、神様が腕を揮は(わ?)れると言いますか、それが国常立尊と言う神様で、之は丑寅の金神で、その神様が之から腕を揮は(わ?)れる。そうすると、やっぱり、丑寅の一番端からと言う事になる。それから段々西の方へ西の方へと行く。講演行脚もするし――そう言う順序で開いて行く。それが本当の開き方です。今迄は基礎的のものですね。
去年の事件で整理して、今度は本当の順序でやるんです。神様のやり方は何とも言えないですね。そんな青森県の端の方で――私は聞いた事もないからね。そこに案外信者が熱心で、実に驚くですね。今迄の信仰は全部西から出ている。東から出ているのは、日蓮宗とメシヤ教だけです。
今、文明の創造の医学の方は大体終ったんで、宗教の方を書いている。つまり、医学篇、宗教篇、天国篇となる。一番最後の天国篇と言うのが一番面白い。之は五六七の世の状態ですからね。今は宗教篇ですが、仲(中?)々変った、余り今までに説かない事ばかり説いてあるから面白いと思いますが、最初は宗教的に、病気と霊ですね。霊に関した事です。それから既成宗教を説き、それから、極く神秘な点に入ろうと思っている。それで、既成宗教ですが、大体仏教の事を書いてある。
それから、之からは自然農法と言う様に、医学の方も宗教医学としますからね。今の医学は唯物医学で、こっちは宗教医学と別けて言う様にしようと思います。現代医学は唯物的に治すから唯物医学で、こっちは宗教的に治すから宗教医学です。その方が分りが良いですね。
唯物医学と宗教医学
(『文明の創造』/栄光一六一号)
(御論文「唯物医学と宗教医学」のあとの御教え)
こんな具合に宗教を説く積りですが、そうすると、はっきり分りますからね。それでなくては、人を救う事は出来ない。之は「見真実」で見ると、こう言う事になるが、大体人間が殆んど「見真実」になる。そうすると、それが五六七の世になる。と言うのは、つまり今迄はピラミッド見(み?)たいなものだったが、「見真実」は一番上なんです。処が、人間が下に居たから分らなかったが、段々魂が上ってこの辺(ピラミッドの頂上附近)迄上る。そうすると、悪い事したりするのはつまらないと言う事が根本的に分るんです。
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