六月十五日【神仙郷完成兼美術館会館記念祝賀会式典御教え】

【御 教 え】

 神様の御守護や皆さんのお骨折りで、漸く神仙郷も大体完成しました。特に美術館も一通り出来上ったので非常に喜んで居る次第なんです。それに就いて、愈々地上天国の一歩に入った訳です。之が段々広がって行ってそうして遂に世界的の地上天国と、斯ういう訳なんです。之程結構な事はないんです。今は小さい――模型的なものですが、兎に角美術館は相当世界的の反響を受けるだろうと斯う思って居ります。というのは何時も言う通り、世界に誇っても良い程のものだと思うんです。斯ういう美術館が僅か数年――というよりも、建築の方は一年かからないで八カ月余で出来たんですから、斯ういうスピード的の建築は例がないと思うんです。之から皆さん見られるでしょうが、そんな短期間に出来たものとは到底思えないと思います。之を世界的にみると、世界は大破壊の一歩手前に来ている状態なので、何時大破壊が始るかわからない形勢なんです。処が私の方は建設に一生懸命かかっているんです。之を対照してみると、やはり破壊と建設です。地獄と天国という訳です。そして、今迄の宗教は立派な人間を作る――お釈迦さんが言った覚者です。つまり覚りを得ると、そういった――解り易く言えば立派な人間です。或る程度の資格を得た者です。魂の資格を得た者――それを覚者というんですが、それになろうとか、ならせ様という事は、昔から人間はやって居たんですが、今迄のは苦しみです。難行苦行――ひどいのになると断食したり山に(こも)ったりしますが、その目的というのは矢張り覚者たらんとする事です。処がメシヤ教が()るやり方は新しい、反対の――楽しみ乍ら覚者たり得るんです。良い気持で魂を向上するという行り方なんです。之は今迄とは反対で、今迄にはなかったんです。というのはメシヤ教は天国を造るというんですから、飽迄(あくまで)も天国的の行り方なんです。大変な異いさがあるんです。今迄とは逆です。それを認識しなければならない。その内の一つとしての此美術館です。美術を楽しみ乍ら魂を向上させるという訳です。

 一々説明すると良く解って面白味もあるんですが、中々――之丈の人数の人を、そういう訳にはいきませんから、あらまし前以って簡単なお話をして置きます。大体中の物は、室が六つありますから、それを六部に分けて――今お話しようと思いますが――入って左の広い処は一部として、之は日本の美術品の近代のものです。大体徳川期からこっちの陶器類、就中(なかんずく)日本の陶器類と屏風です。之は見れば分りますが、陶器の内で日本のものとしては何と言っても(にん)(せい)という人の品物なんです。私は色々研究しましたが、支那陶器というものは世界的のもので、到底日本は及ばないとしてありますが、唯仁清丈は支那に負けないです。或る点は支那以上です。それから、他の柿右衛門とか――色んな名人がありましたが、それは支那の真似です。明時代の赤絵と言いまして非常に絢爛たるもので、その真似です。処が仁清に至っては絶対に真似がない。日本の独特のものを出している。私は仁清のものを古くから蒐めてあるので、私の処が日本では一番蒐まっているでしょう。普通の人が気がつかない時から蒐めました。それを真中に置いてありますから見て貰いたいと思う。真中に置物で花模様がついているので、之は珍しいと思う。普通仁清というと、壺とか茶碗とか香炉(こうろ)とかですが、ああいう置物的のものは非常に珍しいとしてある。旨く私の手に入ったんです。それから次は水指です。それと茶の湯の茶碗です。茶の湯の茶碗は、重茶碗と言って非常に有名なものです。その道の人は誰も知らない人のない位有名なんです。それは、茶碗が大小二つ並んでますが、その模様たるや実に新しい。今の人が作った様です。三百年以上前の人が焼いたとは、とても思えないです。その図案の新しさというものは驚くべきものです。あとで見れば分ります。その隣に乾山(けんざん)の鉢が二つあります。之も名人ですが、仁清の次位でしょう。それからあとは九谷が多いです。九谷、鍋島、伊万里――大体そういうものが占めてます。あとは屏風です。屏風の内に光琳(こうりん)の屏風が二つありますが、一つは二曲です。もう一つは二曲一双です。二曲のは、これは極彩色の岩に水鳥ですが、之も中々良いんです。光琳の二曲の屏風では、例の風神雷神と紅梅白梅と今の水鳥の屏風ですが、之は三つとも同じレベルのものです。ですから、之は滅多に今迄の人の眼に触れなかったものです。その隣の二曲の秋草――之は一双ですが、之は白地に金泥を薄く塗って秋草を画いたもので、之も中々有名なものですが、之の贋物が沢山あるんです。私も二、三見ましたが、贋物と弟子の画いたものです。去年博物館で琳派展をやった時、それと同じ屏風がありましたが、それは弟子が画いたものです。それはずっと下手です。

 それから(かい)北友松(ほくゆうしょう)――足利時代の人ので、やっぱり有名な人です。此人の山水ですが、極くあっさり画いたものです。之は国宝になっているものです。それと現代のを入れ様と思って、今尾景(いまおけい)(ねん)という人ので一双です。山下龍(亀?)三郎氏が非常にあゝいうものが好きな人ですが、その当時の人で、景年は花鳥が一番上手い人です。其人に画いて貰おうと思って、屏風も非常に金をかけて之以上ないというものを作って、一世一代のものを画いて貰ったそうです。孔雀(くじゃく)の絵です。現代のとしては相当価値のあるものです。大体一部はその位で、二部というのは入って右に行った手前の部屋ですが、その後が三部になってます。二部の方は現代です。大体生きている人ですが、亡くなっても近頃頃(近頃?)亡くなった人です。現代美術の代表と見て良いです。絵は、雅邦(がほう)(せい)(ほう)大観(たいかん)玉堂(ぎょくどう)春草(しゅんそう)と、その五人のです。もっと新しい古径(こけい)とか靭彦(ゆきひこ)青邨(せいそん)龍子(りゅうし)――そういう人達のも並べたかったが、何しろ会場が狭いので到底並べられない。それにそういう人の力作が中々手に入らないし、いずれ熱海に出来たら並べ様と思う。今はその五人の大家の傑作を並べました。特に栖鳳の竹と鯛ですが、之は素晴しいものです。鯛は有名なものですが、竹は余り知れてない。その竹たるや、その絵の上手というのは驚く位です。之は何んな人が見ても息が止まるだろうと思います。まあ危ぶない話です。それからあとは彫刻です。蒔絵は明治以後の名人を大体蒐めてあるんです。明治以後の名人は、何時も言う白山(しらやま)(しょう)(さい)です。松哉の沈箱というのがありますが、何しろ説明書をつけるのが間に合わないので一寸工合が悪いんですが、此次位迄にはちゃんと完備して置きますが、そこで主なるものを一寸お話して置かないと解り(にく)いですから――やっぱり、解らないと一寸感じが出ないです。で、松哉の沈箱で、香を入れる箱です。之は素晴しいものです。その次の名人は川之(かわの)()一朝(いっちょう)という人です。文台の硯が出てます。実に上手いものです。海浜の景色ですが、之は良く見たら人間業でない様に綺麗に出来てます。その次が赤塚(あかつか)自得(じとく)という人です。此人のはダリヤの料紙文庫と硯箱が出てます。その次が植松(うえまつ)(ほう)()という人です。之は蜀江模様の料紙文庫と硯箱です。あと、之は模造物ですが、模造物の名人であり、又蒔絵も相当有名な人ですが、京都の(こう)()(しゅう)(えつ)という人です。硯箱で出てます。それは鎌倉時代の青貝の菊で金タベと言い、金のベタになっている。そういう硯箱です。それと明治時代の人で小川松(おがわしょう)(みん)――それと同じものが出てます。蒔絵は大体そんなもので、それから彫刻です。彫刻は何時も言う佐藤玄々(さとうげんげん)という人の彫刻です。それの大黒さんです。大黒さんは昔から之と同じものはないですよ。それから、鷹と観音様と猫ですね。それ丈出てます。之も一寸息が止まりそうになると思います。余程その積りでね。それからその後の三部が茶器類を並べてありますが、之はお茶を習った人なら直ぐ解りますがその中で掛物の一休です。お茶の方の掛物は書が多いです。支那の書か、或いは日本の書――というと先ず大徳寺派です。大徳寺の坊さんです。その坊さんの中の一番有名なのは一休ですからね。一休禅師の肖像画があります。それは想像画じゃないんで、一休さんの生きている時に、藤原何んとか言う人が――其当時の偉い画家が肖像画にそっくりに画いたんです。ですから一休禅師の生写しと思って良い。それから沢庵の字とか一休の画いた自画讃です。それから大きい掛物が二つあります。その一つが「帰雲」です。それは支那の宋の時代の無準(むじゅん)という人です。之はその道の人はみんな知ってます。その当時の有名な人で書が上手いんです。今はそれは一番高い位です。その無準の人の「帰雲」と書いた――昔尾張に古田(ふるた)織部(おりべ)という織部焼の人がありますが、今で言う陶芸家です。その人が時々大名を招いてお茶の会をした。其当時の有名な陶芸家は大名の贔屓(ひいき)になって始終茶器を作ってますから、そこで茶会をやるんです。或一日茶会を開いた時「帰雲」を出したんです。其時細川三斎という、細川家の祖先です。其大名が来て、その殿様が非常に気に入ったんです。織部に、之を俺に売って呉れと言うと、それは売る事は出来ません。私も非常に愛してますからと言った。どうだ、一字千金というから二字で二千金ではと言った。処が其当時の大名というのは特権として、気に入ったものをみんな持って来て構わない事になっている。じゃ俺は持って行くぞ、と持って帰って、あいつ二千金でも売らないと言って居たから三千金持って行けと、家来に三千金持って行かしたというのが記録にあるんです。それを書いて出そうと思ったが、間に合わなかったので出さなかったんです。そんな訳でそれも有名なものです。実に良いです。むしろ、上手いというよりか味のある字です。見ていて何んとなく見飽きないという、そういう字です。その隣にある大きい幅ですが、之は大徳寺の開山とは違うが、開祖です。第一世です。大燈と言って、お茶の方では皆知ってます。何時か――大徳寺に去年行った時、あそこに看読真詮搒(かんきんぼ)という長い巻物がありましたが、私がじっと見てましたが、それと同じものです。大燈(だいとう)のがありますが、字の大きさが丁度良いです。御気(機?)嫌の良い時に書いたと見えて良く書けているんです。中々字も上手いし、私はよく見ないが文句も良いんだそうです。之も、見て居て相当楽しめるものです。その隣に観音様と、上に自画讃がありますが、小さい掛物で之は支那の虚堂――読むのは「キドウ」と読んでますが、此人の観音様の絵に自画讃です。之も中々良いです。他の茶碗類は少しお茶をやった人でないと解らないですが、茶碗の種類は先ず名品とか名物です――そういったものが並んでます。それが三部で、次は二階に上って、右に広間がありますが、そこは殆ど蒔絵です。蒔絵と画帖物です。画帖物は大したものはありませんが、それでもその中の源氏物語がありますが、之は住吉具慶(すみよしぐけい)という大和絵では有名なものです。歌と絵――極彩色で画いてありますが、中々品が良いです。今源氏物語が流行ってますが、其時分の風習をよく表わしてます。それから断然光悦(こうえつ)の書です。之は漢字と仮名と両方出してあります。之も光悦のそういうものとしては最高のものです。それから絵も掛物は出来る丈種類を多くしてあります。その中の一番は光琳の達磨です。私の持って居るので、光琳の伊勢物語が二幅対で良いんですが、之は元の持主の方で出して呉れるなとお頼みがあったので、()して達磨を出したんです。達磨も有名なもので、非常に柔い内に凛としているんです。之は光琳独特のものです。それからあと光琳の秋草です。芙蓉(ふよう)が中心になってますが、良く画いてます。此筆なんてものは、今の画家が逆立しても真似は出来ません。それから宗達の(さぎ)と鶏です。それから犬です。此犬は特に私は出したんですが、それは去年琳派展があった時に送達のそういった絵の中に、安田さんが持っている黒い犬があるんですが、其時分非常に評判になった。尤もその中で一番良かったです。処が今度此処に出ている犬はその黒犬よりずっと良いです。丁寧に良く画いてあります。黒犬を見た人は感心しますよ。それから此間も言いましたが、宮本武蔵の達磨も出てます。この、上手いというか、之は説明よりか見た方が良いです。そういった絵の心得のある人なら吃驚します。あと未だ他の物もありますが、それは見て貰えば分りますから別に説明の要はないです。もっと見せる品物や変ったものがあるんですが、何しろ大きさが――それ程余地がないから止むを得ず、いずれ陳列替えした時に出します。その隣が浮世絵です。浮世絵の中で真中に出ているのは湯女というんです。昔――桃山時代ですが、湯女というのが盛んだったんです。其時分の夜の女というものでしょう。そういうのが散歩している処を画いてあるんですが、之は有名なもので、浮世絵では日本一といって良いです。之は博物館で非常に欲しがっていたのを、私の方で手に入ったんです。之は此間、国際写真画報にも出てました。之もみれば良く分ります。その隣にある光起(みつをき)という人が画いた高尾ですね。昔の遊女です。之が実に良く出来ている。之も傑作です。それからあと二、三ありますが、大体そんなものです。五部は支那の美術品です。之は相当誇るにたるものです。支那の絵なんていうのは、大体宋元を主にしてありますが、其時分の名人の傑作です。特に其内の名人としては、牧谿(もっけい)という人の鶺鴒(せきれい)と、もう一つの鳥は川蝉(かわせみ)翡翠(ひすい))です。その墨絵ですが、之も見れば分りますが、実に上手く画いてあります。一寸日本人にもあゝいった絵はないでしょう。支那でも牧谿と言えば最高の画家ですからね。その隣に梁楷(ちょうかい)寒山(かんざん)拾得(じっとく)があります。此人も大したものです。牧谿の兄弟位です。その隣が三尊の弥陀です。之も有名なもので国宝です。それから、その反対の方の隣に――どうも支那人の名前というのは覚え(にく)いんですよ。兎に角牛を画いた絵ですが、上手く画いてあります。之も有名なものです。それから()(えん)という人の画いた松の下の公子です。松の下の偉い人です。之は国宝ですが、それも中々大したものです。あと徽宗(きそう)皇帝のものです。未だ五、六点ありますが、一々は時間がないから省きますが、そんな様な処が掛物です。之もそういった宋元のものを大抵二、三部位ですが、あれ丈の点数を一度に見せるという事は一寸不可能ですよ。それでやっぱり宋元物にも贋物が随分色々あります。私の方はそういうものは無いんですから、それ丈値打はある訳です。それから支那の陶器類ですが、之は世界に誇っても良いと思います。その内の良いものは、白羽二重にのってますから分ります。一番良い場所にある青磁の香炉ですが、袴腰と言って、三枚の香炉ですが之は世界一です。随分外国も調べましたが、それ丈のものはないです。青磁としては世界一と言って良いです。色といい、形といい一分の申し分ないです。完璧です。その隣にある瓢箪型の徳利で、赤絵と言って綺麗なものです。そういった赤絵のものでは、やはり世界に誇るべきものですね。その前にある皿ですが、(そう)(きん)(よう)と言って大きい、之は世界一です。もっと小さいのはアメリカにもイギリスにもありますが、この大きさのはないです。その前に徳利で、郊壇(こうだん)(よう)という青磁の徳利がありますが、之も世界一でしょう。そういったものが他のものよりも非常に形が良いんです。その隣にある亀甲ですが、高麗青磁といって朝鮮の青磁で、之も世界一――とは言えないが、世界的のものです。日本では一番でしょう。朝鮮にはそれに負けない位のものがあります。之は本元だから仕方がないです。京城の李王家の博物館のです。あとの青磁のものは、そう別に自慢する物はないです。之は他所にもあります。然し余り屑はないです。みんな相当の――中以上のものです。ところが方々にある支那陶器展覧会というのは、相当に屑が混っているんです。今鎌倉でやっている支那陶器の展覧会ですが、自慢してますが――良いものもありますが屑もあるんです。それはひどいものがある。私のはそういうのはないです。その次の部屋は仏教に関するものです。仏画が並んでますが、仏画は別に自慢するものはないです。普通世間にあるものですが、只私はいやに仏臭くない、美術的のものを蒐めた積りですから、その点は違うと思います。方々で言う仏画は、お寺の本尊の様なものがありますが、それでは面白くないから――宗教的に見るのではなく、美術的に蒐めた積りです。その部屋で一番誇るのは因果経です。天平因果経といって千二、三百年位前に画いた絵が、今でも色が、青でも赤でも今画いた様です。之は実に不思議とされているんですが、因果経では日本一なんです。その次のは二カ所あるんです。久彌宮さんの処に一つと、先の大臣をした金光庸夫という人が一つ持っている。あれも売っても良いというが、高いですからこっちは金が追いつかない。今のがあれば良いですから――。兎に角他にないんです。それと、世間にあるのは大抵三行か五行位で大変な宝物にしているんですから、其点に於てもみんな吃驚してます。あとは大したものはないです。お経で――嵯峨天皇のお経で国宝になってます。弘法大師が(しるし)をつけたものです。之も世間にありますが、みんな切って掛物にしてます。行の多いのではこっちが一番です。その次のお経は光明皇后の書いたのがあります。之も名前が有名なのと、私は好きですから出したんです。もう一つはやはり奈良朝時代の、其時分の錦の御旗です。持統天皇という天皇が行列の時に持っていたんでしょうが――旗ですが、それがボロボロになっているが、保存されているんです。模様の肝腎な処丈は残ってますから、それを出してあります。其時代に成程之程の繊維業が発達していたかという事の参考です。それからもう一つは銅の仏です。金銅仏で、その中に金の残っている仏が一体あります。之は御物ではそれと同じ様なものがありますが、民間では之が一番です。之一つしかないです。ですから見るべき価値は大いにあります。あと黒いのが三つありますが、それは方々――でもないが、そういうものがある処にはありますから大して自慢は出来ないんです。今言った様な――未だもう少し出すものがあるが、間に合わなかったから、あとは仏器類――之は別に取立てて言うものはありません。只一つ鎌倉時代の木彫の仏ですが、掛物の前に出してあります。其時代に切金細工といって、金を細かく切って置くんですが――今でもあります。之は鎌倉時代に出来て非常に盛んだった。その切金細工の内で、今美術館に出ている位(たくみ)に、金を入れたものは今迄ないです。私は初めて見ましたがね。之は恐らく鎌倉仏としては一等だと思います。之は今やる人は京都に一人ある丈だそうです。それはやはり名人だそうです。さっき話した玄々という人の彫刻は切金模様が沢山入れてあるんです。其点から言っても、大黒さんは余程値打はあります。今の話は大体ですが、それを頭に入れて見れば余程感じが違いますからお話した訳です。そんな様な訳で本当にゆっくり見たら半日でも見切れません。何しろ之丈――二千人の人ですから、ゆっくり見て居られないから今日は瞥見程度にして、お参詣に来られる度にちょいちょい見た方が楽しみも深いし、ゆっくり見られる訳ですね。あとは実物を見て――まあ、美術館案内です。

 今日は浄霊しない積りですが、どうも皆さんのお頼みが非常にあるので民主的にして――。

 

 

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