――石油産業と科学産業、医療産業がつながった〝利権〟
スタンダードオイル社を通じて、石油精製業の90%を支配していたロックフェラーは、20世紀初頭、石油化学製品という新しい市場を見つけた。
1910年、カーネギー財団が、エイブラハム・フレクスナーの、北米155の医科大学の多くは医学教育の質が低く、多くの学校が不適格であるとした「フレクスナー・リポート」を発表した。そして、ジョン・D・ロックフェラーが、「科学的な医学教育を推進する」という改革のための莫大な資金を提供した。ジョンズ・ホプキンス大学をモデルとした、実験室中心の医学教育や、化学薬品を重視する治療法で、それに従わない学校は資金が打ち切られた。1904年、アメリカに160あった医科大学は、半分以上が閉鎖または合併され、1920年には85校、1935年には66校までに減少した。
閉鎖されたのは、主に自然療法、ホメオパシー、カイロプラクティック、ハーブ療法を教えていた学校。女性のための医科大学も、黒人のための7つの医科大学も5つが閉鎖された。多様性は排除され、標準化という名の下に、医療は「病気は科学で治す」という一つの思想に支配されるようになった。自然療法は「代替医療」として、周縁化され、科学的ではない、主流ではない、信頼できないと刷り込まれた。
「消毒」の概念もその一部。19世紀、細菌論が広まって、清潔=科学的消毒という概念が定着する。自然の免疫システムや、共生微生物の重要性は軽視され、「すべてを殺す」ことが推奨された。電気療法やその他の自然療法は、科学的でないとして排除され、電気治療器を使い続けるなら刑務所域だと脅された。
石油産業、科学産業、医療産業を統合して支配する目的で、ロックフェラーは、ドイツの化学会社「I.G.ファルベン」の株を購入。1920年ころ、石油からプラスチックが作られ、薬品が作られ、消毒剤が作られた。同じころ、イソプロパノールが初めて商業的に製造されている。その構造は、100年経った今も変わっておらず、結果、今日「医療」と呼ばれるものの大部分は、100年前のこの計画の延長線上にあって、薬品は化学合成され、消毒薬は石油から作られる。
――代替品も利権
2025年10月10日、欧州化学物質庁(ECHA)の内部委員会が、エタノールを「発ガン性および生殖毒性のある物質」として分類することを推奨した。エタノールは妊娠合併症のリスクを高めると指摘し、長期的な曝露によって、癌のリスクや生殖機能へのリスクが懸念されると。そして11月25日~28日、ECHAの生物殺虫製薬委員会(BPC)が会議を開いて、この問題について詳細な議論を行い、最終的な決定は、欧州委員会によって決定されるという。
この分類の根拠となったデータは、主にアルコール飲料の摂取に関するもので、手指消毒でのデータではない。科学者は、手指消毒から体内に入る量は、飲酒と比べて極めて少ないとしているが、なぜパンデミックが過ぎて4年も経った後、消毒薬の議論が行われるのか。
2023年2月23日、厚生労働省は、パンデミックによる消毒不足を受けて、それまで一定濃度内に制限されていた高濃度エタノール製品を、手指消毒の代替品として使用することを認めた。60%以上、中には90%を超える高濃度のエタノール製品が市場にあふれた。
そしてEUではいま、代替品として、エタノールと同じアルコールの一種で消毒用として使われている「イソプロパノール」を検討している。研究によれば、イソプロパノールはエタノールより毒性が強く、中枢神経系の影響はエタノールの2~3倍。摂取すると、昏睡や呼吸抑制を起こす可能性があり、皮膚から吸収された場合の長期的な影響は不明。高用量では、妊娠中のラットの出産後の子供の生存率が低下した。
毒性がより強いイソプロパノールを使おうとする理由は、利権。エタノールは発酵によって比較的簡単に作れて、中小の酒造メーカーでも製造可能。イソプロパノールは、石油化学プロセスを必要とするので、大規模な資本を持つ企業しか製造できない。そのため、市場は大規模企業に独占され、利益はそこに集中する。また、イソプロパノールへの代替は、石油産業へのさらなる依存となり、利益が集中して、中小企業が排除されていく。
そして、イソプロパノールによって、人体への新たな実験が行われることになる。
――「身体」と「意識」を支配しようとする目論見
彼らがこれほどまでに「身体」を支配しようとするのは、身体の支配が「意識」の支配につながるから。
2020年~2024年にかけて、マスク、ソーシャルディスタンス、消毒、予防接種といった「身体への侵入」が当たり前になった。抵抗する人は、反社会的とレッテルを貼られ、社会的圧力は強烈だった。多くの人は、自分の身体の声よりも、社会の命令を優先した。「社会のために、身体を差し出すことは美徳だ」という価値観の刷り込みは成功し、多くの人々が疑問を持たずに従った。
2025年5月20日、世界保健機構(WHO)の加盟国が、史上初の「パンデミック協定」を採択した。表向きは、COVID-19 のような次のパンデミックに、より公平で効果的に対応するためとしているが、パンデミック協定、デジタルヘルス証明書、サプライチェーン、資金メカニズム、DeseaseXという名で進められている準備には、明らかにおかしな点がある。
――言われたとおりにすることを止め、体のシグナルを無視しない
100年前に石油製品が生まれ、「細菌は敵」という考えが生まれた。今後は、「これは安全です」と言われたら「本当に?」と問い、データを調べ、身体の声を聞いて、拒否する。
「皮膚マイクロバイオーム」――皮膚には100兆個以上の微生物が生きている。細菌、真菌、ウイルスは共生者。皮膚バリアの一部として外部からの病原体の侵入を防ぎ、免疫システムを訓練し、炎症を調節している。2023年の研究によれば、アルコール消毒剤は、表面の細菌を殺すだけではなく、この微生物の多様性を変化させることが確認された。特に、石鹸と水での手洗いと比較して、アルコール消毒剤での手洗いは、表面の細菌叢を変化させ、一部の有益な菌種を減少させる一方で、特定の菌種を増加させることもある。
皮膚と腸はつながっている。皮膚腸相関と呼ばれる相互関係。手指の皮膚のマイクロバイオームが破壊されると、腸内マイクロバイオームにも影響を及ぼす可能性がある。2024年の研究では、過度の手指消毒が腸内細菌の多様性を減少させ、アトピー性皮膚炎、炎症性腸疾患、免疫システムの以上につながる可能性が示唆されている。消毒は、石鹸と水で十分。消毒剤を使うなら、エタノール60~70%の物を選ぶ。
そして、自然な代替案を探し、免疫力を高める。身体のバランスが壊れた時、身体が送るシグナル、声を聞いて、従う。
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